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7人での新境地

 その意味では、ストリングスも使いながら、大人の魅力を打ち出したバラードの“Kiss The Bride”、グルーヴィーなリズムがゴキゲンなファンク・ナンバー“The People’s House”、スライド・ギターも鳴るカントリー・バラードの“Hollow Man”が聴きどころと言えるかもしれない。おもしろいのは、ジャム・セッションで作ったように聴こえる“The People’s House”をジョンが一人で書いていることだ。

 7人全員がひとつになって演奏を楽しめるような曲が今回のアルバムには必要だと考えたのかもしれない。エヴァレットのパーカッションが際立つアレンジは、ジョンが曲を書いた時から考えていたものなのか、それとも完成させるプロセスで出てきたものなのか。いずれにせよ、正式メンバーになったエヴァレットにも活躍してもらおうとメンバー全員が考えていたんじゃないか。そんなふうに想像が膨らんでしまうところも『Forever』の聴きどころだろう。

 昔からのファンには“Living Proof”と“Walls Of Jericho”がオススメだ。ともに80年代のボン・ジョヴィを彷彿とさせるロック・ナンバーなのだが、ハード・ロッキンな前者では、“Livin’ On A Prayer”や“It’s My Life”同様にトーキング・モジュレーターまで使っているんだからたまらない。

 会心の一枚なのだろう。ジョンもこう言っている――「ヴォリュームを上げて、みんなが待ち望んでいたボン・ジョヴィを感じてほしい!」。

 さまざまな〈歓喜への回帰〉を謳いながら、バンドのさらなる新境地を印象づける『Forever』。デビュー40周年を迎えたこのタイミングで、バンドが〈いつまでも〉と掲げていることが何よりもうれしいじゃないか。 *山口智男

ボン・ジョヴィのニュー・シングル“Legendary”(Island/ユニバーサル)

上から、ジョン・シャンクスが手掛けたシェリル・クロウの2024年作『Evolution』(Big Machine)、デヴィッド・ブライアンの手掛けた2021年のサントラ『Diana: The Musical Original Broadway Cast Recording』(UMe)、ヒュー・マクドナルドが参加したスティーヴ・フォーバートの2022年作『Moving Through America』(Blue Rose)、フィル・Xが客演したコラテラルの2022年作『Rewired』(Big Shot)

参加ソングライター陣の関連作品。
左から、ワンリパブリックのベスト盤『OneRepublic -Japan Paradise Tour Edition』(ユニバーサル)、ジェイソン・イズベル・アンド・ザ・400ユニットの2023年作『Weathervanes』(Southeastern)、エド・シーランの2023年作『Autumn Variations』(Gingerbread Man)