究極のオーケストラコンサート、未知の感動を求めて
2022年に初のbillboard classicsに挑み、6月末から〈究極のオーケストラコンサート〉を目指した〈ELECTRO〉を行なう小室哲哉も「それぞれの生活や人生がある約60人のオーケストラの方達が呼吸を揃えて、何もかも指揮者に委ねて整然と、時には感情的にという指示までされて、自分というものを出す。そんな人間模様のひとつがオーケストラだということを強く感じた」と語り、さらに「大人数ゆえの微妙な音な〈ズレ〉がどうしても生じてしまう。でもそれが〈揺らぎ〉という感情になって聴き手の心に響く」ことを再認識できたと語ってくれた。
6月11日から〈billboard classics 「薬師丸ひろ子 Premium Orchestra Concert」~ produced by 武部聡志〉をスタートさせた薬師丸ひろ子は、40年を超えるキャリアの中で、意外にも今回が初のオーケストラコンサートだ。「やはりハードルが高いものというイメージがあったので、なかなか一歩を踏み出すことができませんでした。今回は武部聡志さんがプロデュースをしてくださるので心強いです」と語っているように、フルオーケストラと向き合うということは、アーティストにとっても覚悟が必要だ。しかしこれまでにない感動を求めて、それをファンに届けたいという強い思いでステージに立っている。
数々のbillboard classicsのステージを観て感じるのは、オーケストラの演奏は決して“伴奏”ではないということ。アーティストとマエストロ、オーケストラが息を合わせ、共にひとつの音楽を作り上げていくということだ。さらにアーティストがこれまで歌ってきた楽曲達が、オーケストラアレンジによってまた違う表情を見せ、演奏によってその楽曲に隠れていた感情があぶり出されたりもする。そして新しい歌になって聴き手に届く。それがbillboard classicsの醍醐味である。もちろんアーティストは独特の緊張感と対峙することになるが、フルオーケストラの前で歌える歓びを誰もが口にし、歌手冥利に尽きると、全力で歌に向き合うことの大切さを噛みしめる。
この想像を超える感動はどうやったら生まれるのか。次回はbillboard classicsの音楽監督、編曲家、プロデューサー陣にインタヴューし、その秘密を探ってみたい。
LIVE INFORMATION
小室哲哉
billboard classics ELECTRO produced by Tetsuya Komuro
2024年6月29 日(土)愛知県芸術劇場 大ホール
開場/開演:17:00/18:00
2024年7月19日 (金)LINE CUBE SHIBUYA
開場/開演:17:30/18:30
2024年7月26日(金)福岡サンパレスホテル&ホール コンサートホール
開場/開演:17:30/18:30
2024年7月28日(日)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
開場/開演:16:15/17:00
2024年8月12日(月)札幌文化芸術劇場 hitaru
開場/開演:17:00/18:00
2024年9月3日(火)東京文化会館 大ホール
開場/開演:17:30/18:30
※未就学児入場不可
薬師丸ひろ子
billboard classics 「薬師丸ひろ子 Premium Orchestra Concert」~ produced by 武部聡志
2024年6月30日(日)Bunkamura オーチャードホール
開場/開演:16:00/17:00
※未就学児入場不可