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now

冒険する感覚

――その先行配信の“Sweet & Sour”を表題にしたのが今回のEPです。

now「凄く表情の見える曲たちが集まっていて、いつもと違う雰囲気も感じつつも、よく聴いたらExWHYZらしさもある作品になったし、2024年の夏を彩ってくれるEPが出来ました」

maho「夏に出るからっていうのもあるけど、夏休みって日常や馴染みのあるものから離れて冒険するみたいな感覚が私はあって、今回のレコーディングとかはちょっとそれっぽいなって思いました。完全にかけ離れてはいないけど、冒険してたり、浮遊してたり。“教えない”とか異空間すぎるし、最後の“Sweet & Sour”が夏休みの終わり感が凄いあって、8月終わりとかに、ひと夏の思い出を思い出しながら聴きたくなりそうな感じがするし」

――まさに9月の追加公演〈Futura Free+ ‘Reinforce’〉までずっと聴ける作品っていう。

maho「はい。だから、個人的には〈ExWHYZの夏休み〉みたいなEPです(笑)」

――はい。まず、幕開けは久保田真悟さんによるアップリフティングで壮大な“ドラマ”ですね。

maho「歌詞はmikinaちゃんが書いたものを元にASOBOiSMさんがまとめてくださって。mikinaちゃんは結婚とかをテーマにして、そういう人と人の繋がりや関わりって結局は愛だよねっていうイメージで書いたと思うんですけど」

――そう言われればセレモニー感がありますね。生のホーンも入ったりして。

now「〈幸せをありがとう〉とか、まっすぐな歌詞がスッて入ってくるし、曲調も相まって届きやすい曲だなって思います」

yu-ki

――続いてはSeihoさん作のトランシーな“NIGHT COASTER”。この禁欲的な展開もかっこいいですね。

maho「ストイックですよね」

now「私はこのEPのなかでいちばん好きです。めっちゃ疾走感。〈急降下 急上昇〉〈みんなで手を上げて〉という歌詞も、岡嶋かな多さんがExWHYZのライヴを夜のジェットコースターの比喩で書いてくださっていて、それもあってライヴでやるのがいちばん楽しみ」

maho「私にとっての冒険はここなんですよ、わりと。あまり自分が触れてこなかったタイプの曲だからこそ、〈どうなるんだ?〉っていう楽しみもあるし、実は振付けもしてもらっていて」

now「めっちゃアイソレ」

maho「それも初めてやる感じで、息継ぐ暇なくずっと何かしていて、曲名通りジェットコースターみたいにいつの間にか終わってるみたいな」

mayu

――これは披露が楽しみになりますね。続いての“present”は成り立ちが特殊というか、もともとmayuさんとmahoさんの2人が参加したcross-dominanceとのコラボ曲がオリジナルですね。

maho「ラジオに呼んでいただいたり、武道館のライヴも観ていただいていて。前から誘ってくださっていて、そこから実現しました」

――コライトの現場はどうでしたか?

maho「何もない状態からメロディーが出来て、そこにすぐ私たちのキーで合わせて歌って、みたいに1日でゼロから形になっていく工程を初めて見て〈すご~!〉って思って。初めて経験したけど、みんなでディスカッションしながら曲を作るのって大変だけど楽しいんだなって。その空気を味わえただけでもおもしろかったですね」

――それを今回はExWHYZとして日本語詞で歌っていて。テンポ的にもEPの中で優しいアクセントになっています。

now「歌えてホントに嬉しいです。コライトっていう形もですし、羨ましい気持ちもあったので。レコーディングはmahoちゃんが最初に録るのを聴いてて、〈本物や!〉ってなりました(笑)。次にnowが歌ったので、めっちゃ良いバトンを貰ってレコーディングに挑めたなって。2人の時は2人の良さがあって、みんなで歌うとみんなの良さがめっちゃあるので、こういう形でEPに入ったのはすっごい嬉しい」

maho「うん、ExWHYZの色が出ていて良いです」