ブルーノート第2弾は、生誕100年を迎えた作家で公民権運動家の故ジェイムス・ボールドウィンの著作に基づく教会風イヴェントと連動した内容。10年越しの企画で、側近の名手たちとアフロビートやフォーク調の曲を演奏し、シンガーや詩人の声の力も活かして舞台風にまとめている。人種・性的少数者の抑圧からの解放をめざし、現代社会にコミットする深淵で厳かな作品だ。