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折衷的で華麗で踊れて……『The New Sound』と共振する感覚的にニューな作品たち

HMLTD 『The Worm』 Lucky Number(2023)

以前よりブラック・ミディにも関わり、『The New Sound』ではプロデュースを担ったセス・エヴァンスを擁する6人組の2作目。巨大なミミズが中世の英国を襲うという設定のロック・オペラで、グラムやバロックなど変幻自在のアレンジが強烈。 *田中

 

O. 『Weirdos』 Speedy Wunderground(2024)

ブラック・ミディのライヴでサポートを務めたこともあるロンドンのデュオが今年6月に発表したファースト・アルバム。ブレイクビーツ、ドゥーム・メタル、ジャズなどの要素を交雑させたカオティックなハイテンション・サウンドは中毒性高し。 *近藤

 

XENIA FRANÇA 『Em Nome Da Estrela』 Xenia França/THINK!(2022)

『The New Sound』のサン・パウロでの録音にてエンジニアを務めたビッグ・ラベロは、近年のブラジルを代表する本作にも参加。ネオ・ソウルやジャズに重なる優雅なアレンジを基調にしつつ、パーカッシヴなノリで躍らせる瞬間もあり。 *田中

 

BALA DESEJO 『Sim Sim Sim』 Noize Record Club/Coala/THINK!(2022)

ブラジル新世代のおもしろさを知るなら、この一枚がおすすめだ。リオの若き音楽家たちによって結成されたバーラ・デゼージョの初作は、サイケにレゲエ、サルサやディスコなど多彩なサウンドが人懐っこいポップスとして融合されている。 *田中

 

AKT3 『Frauen-Feuer』 Discos Nada(2022)

80年代末~90年代初頭にブラジルで活動していたポスト・パンク・バンドの音源を復刻した作品。ゴス要素とインダストリアル色が強いサウンドスケープと、スージー・スーを思わせるヴォーカルが交わる曲群は、いまの時代に聴いても鮮烈だ。 *近藤

 

WEEKEND 『La Varieté』 Rough Trade(1982)

ヤング・マーブル・ジャイアンツのアリソン・スタットンがヴォーカルを務めたバンドのデビュー作。ジャズ、ボサノヴァ、エキゾチカ、ラテン、アフリカ音楽をベースにしたポップソング集で、ネオアコ・クラシックとしても知られている。 *近藤

 

BITING TONGUES 『Clear Your Screens』 The Wormhole(2020)

808ステイトのグレアム・マッセイもメンバーとして名を連ねるマンチェスターの伝説的ポスト・パンク・バンドによるライヴ・アルバム。2003年の再結成以降の演奏を収めた作品で、妖しげな音像と緊張感溢れるグルーヴが光る。 *近藤

 

toe 『NOW I SEE THE LIGHT』 Machu Picchu Industrias(2024)

この和製ポスト・ロックの雄をグリープはお気に入りに挙げているが、ソロ作でのラテン・アプローチを経て、さらに両者は音楽的に接近した印象。9年ぶりの本作のなかで、『The New Sound』と併せて聴くなら“TODO Y NADA”か。 *田中

 

Limited Express (has Gone?) 『Tell Your Story』 Less Than TV(2023)

初期にはジョン・ゾーンのレーベルからリリースするなど日本のノーウェイヴ・パンクを牽引してきた通称リミエキの7作目。サックス奏者の加入を経て、ソリッドさはそのままに無軌道な祝祭感も獲得。グリープにやられたリスナーはぜひ聴いて! *田中