3度目の衝撃は過去最狂! 次世代UKバンドのなかでも突出した存在感でカリスマ的な支持を得ているブラック・ミディが早くも新作を投下した。圧巻の演奏力と強靭なアンサンブルで叩き出した爆発力と目まぐるしい展開はすでに溢れんばかりの大絶賛と大喜利を招いている通りだが、今回は前作『Cavalcade』で“John L”を手掛けたマルタ・サローニに全曲のプロデュースを委ね、プログレッシヴでエクスペリメンタルな……という言葉も偏狭にすら思えるほど、彼ら独自のアートがハードコアに追求されている。一貫したコンセプチュアルなストーリーに実社会の不安や閉塞感を投影しつつも過激な音像でそれを破壊するかのような作りが無闇に熱い。日本盤ボートラにはスティーヴ・アルビニ録音のライヴ音源を収録!