バンドの終了以降もブラック・ミディの面々は精力的に活動中。昨年のジョーディ・グリープに続いて、今度はキャメロン・ピクトンによるソロ・プロジェクトのアルバムが届いた。キャロラインのメンバー2人が共同プロデュースを務め、同バンド界隈やシェイムのジョシュ・ファイアンティ、さらに松丸契ら多くの音楽家が参加。管弦楽器やコーラス隊が醸す優美なアンビエンスが格別なうえ、主役によるフォーキーなアルペジオと演劇的に表情を変えつつも品位の漂う歌声が素晴らしい。スフィアン・スティーヴンスの『Illinois』が好きな人は舌鼓を打つであろうチェンバー・ポップの逸品。