DAVID SYLVIAN & ROBERT FRIPP The First Day Virgin/Panegyric/WOWOW(1993)

 今回は前置きなしに、さきほどの会話で触れられなかったアルバムから紹介しますね。デヴィッド・シルヴィアン&ロバート・フリップ名義の93年作『The First Day』(Virgin/Panegyric/WOWOW)が、HQCD仕様で紙ジャケ化されたのです。フリップもコラボレーションの多い人ですが、このタッグはフリップ&イーノと並ぶくらい相性抜群で、なかでも同作は2人の個性が融合して美しくも攻撃的なケミストリーを生んだ名品なので、この機会にぜひチェックしてみてください。

 

 

THE POP GROUP We Are Time Y/Rough Trade/ビクター(1980)

 続いて、ポップ・グループによる80年の『We Are Time』(Y/Rough Trade/ビクター)がリマスタリングされましたよ。デモやライヴ音源などをまとめたもので、無装飾の生々しい音像がかえって刺激的! 初CD化音源入りの編集盤『Cabinet Of Curiosities』も同時リリースされ、これに続いて長らく廃盤状態だった2作目『For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?』(80年)も再登場するらしく、そして何とまさかの新作まで控えているとの噂で、来年にかけてポップ・グループ祭りが続きそうですね。

 

 

GEORGE HARRISON All Things Must Pass Apple/ユニバーサル(1970)

 さて、ジョージ・ハリソンの遺したアップル時代の全作品がリイシューされたことも触れずにはいられません! 息子のダーニがリマスタリングしたことでも話題ですよね。ビートルズではジョージ贔屓の私にとってどのアルバムも愛着がありますが、やはり一枚選ぶとすれば、フィル・スペクターが手掛けた70年の大名盤『All Things Must Pass』(Apple/ユニバーサル)でしょうか。

 

 

SLEATER-KINNEY Dig Me Out Kill Rock Stars/Sub Pop/TRAFFIC(1997)

 最後は90年代のUSライオット・ガール・バンド中で私がもっとも好きなスリーター・キニー。彼女たちの作品がリマスター化されてサブ・ポップから一挙に登場です! どれをゲットしようか迷ったら、ストレートでパンキッシュでおきゃんな感じが可愛くてカッコイイ、97年発表の出世作『Dig Me Out』(Kill Rock Stars/Sub Pop/TRAFFIC)から聴くことをオススメします。