スティック・メンが2022年7月11日(月)にビルボードライブ東京で、7月12日(火)にビルボードライブ横浜で、7月14日(水)にビルボードライブ大阪で来日公演を行う。

キング・クリムゾンのベーシストであるトニー・レヴィンが、同じくキング・クリムゾンのドラマーであるパット・マステロット、そしてタッチギター/スティック奏者の第一人者マーカス・ロイターとのトリオで活動しているプログレッシブロックバンド、スティック・メン。2007年の結成以来、ライブ活動と並行してアルバム制作と来日公演をコンスタントに行っており、トニー・レヴィンやキング・クリムゾン、ひいてはプログレッシブロックのファンの心を捉えて離さない存在だ。

ウィキペディアによると、スティック・メンのスタートは、2007年のトニー・レヴィンのアルバム『Stick Man』にさかのぼる。エメット・チャップマンが70年代に発明したタッピング奏法で演奏する電気弦楽器、チャップマン・スティックを用いたさまざまな演奏をショーケース的に披露したこのアルバムには、キング・クリムゾンのバンドメイトであるパット・マステロットが参加していた。これがきっかけになり、スティック演奏家のマイケル・バーニアーを加えた3人で指導したのがスティック・メンだ。

トニー・レヴィンのチャップマン・スティックのパフォーマンス動画

バンドは2010年にデビューアルバム『Soup』をリリースしたが、バーニアーが脱退し、マーカス・ロイターが加入したことで現在のラインナップになった。EP『Absalom』(2011年)の発表後、バンドは『Open』(2012年)、『Deep』(2013年)、『Prog Noir』(2016年)とスタジオアルバムを積極的に制作している。

2010年作『Soup』収録曲“Soup”

2016年作『Prog Noir』収録曲“Prog Noir”

さらに、デヴィッド・クロスが参加した『Midori: Live In Tokyo』(2015年)、メル・コリンズとの『Roppongi: Live In Tokyo 2017』(2017年)、ゲイリー・ハズバンドを迎えた『Owari』(2020年)と、キング・クリムゾンの元メンバーやプログレッシブロックの名プレイヤーとのライブアルバムも数多くリリースしている。

2022年4月には、実に6年ぶりの新作になるEP『Tentacles』を発表したばかり。健在ぶりを見せつけるととともに、先鋭的なバンドの姿勢と新たな音楽性を披露した。

STICK MEN 『Tentacles』 Stick Men(2022)


そんなスティック・メンの特徴は、グループ名どおりスティックを自由自在に操るプログレッシブなプレイスタイルにある。さらに、彼らはキング・クリムゾンやロバート・フリップの楽曲を独自のサウンドで演奏することでも知られている。キング・クリムゾンの“Red”“Larks’ Tongues In Aspic, Part II”“The Sheltering Sky”“Level Five”といった名曲は、彼らの十八番。今回も、スティック・メンのオリジナル曲はもちろんのこと、キング・クリムゾンの複雑かつヘビーな楽曲がスティックによってどんなふうに演奏されるのかが注目すべきポイントだ。

2020年のライブアルバム『Owari』収録曲“Larks’ Tongues In Aspic, Part II”

なお、前述の『Midori』と『Roppongi』は、ビルボードライブ東京での演奏を捉えた実況録音盤だ。両作を聴けばわかるように、ここ日本、しかもビルボードライブで毎回充実した演奏を繰り広げてきたスティック・メンにとって、ビルボードライブはホームと言えるかもしれない。2022年の最新モードのスティック・メンが今回、そのビルボードライブでどんなプレイによって魅せてくれるのか、非常に期待が高まる。

トニー・レヴィンとパット・マステロットのメッセージ動画。2020年の来日公演が中止になった際のもの

スティックを操り、たった3人でありながらもインパクト大のパフォーマンスで人々を魅了しつづけているスティック・メン。プログレッシブロック界の重要な位置にいまも君臨する彼らの超絶プレイを間近で体感できるこの貴重な機会を、どうぞお見逃しなく。

 


LIVE INFORMATION

2022年7月11日(月)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:8,900円/8,400円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13420&shop=1

2022年7月12日(火)ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:8,900円/8,400円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13421&shop=4

2022年7月14日(水)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:8,900円/8,400円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13422&shop=2

※本公演は新型コロナウイルス感染症対策用の座席レイアウトを使用し、公演を実施いたします
※本公演は映像収録が入る可能性がございます。お客様が映像に映りこむ場合もございますので、あらかじめご了承ください
※ご来場前に必ず〈新型コロナウイルス感染症対策について〉のページ内の〈お客様へご協力のお願い〉をご確認ください
ビルボードライブ東京:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html
ビルボードライブ横浜:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice_yokohama.html
ビルボードライブ大阪:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice_osaka.html

■メンバー
トニー・レヴィン(スティック)
マーカス・ロイター(タッチギター)
パット・マステロット(ドラムス)