ライト・イン・ジ・アティックが進める〈ルー・リード・アーカイヴ・シリーズ〉の最新弾は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド結成前夜のルー・リードが、60年代半ばにピックウィックのレーベル専属ソングライターとして働いていた時期の関連曲を集めた公式アンソロジー。リード自身が在籍したプリミティヴスの“The Ostrich”(64年)のようなカルト人気曲はもちろん、ラフネックスやビーチナッツらのレア曲や未発表音源も収録。ガレージ・ロックやソウル、ティーン・ポップまで同時代のヒットを模倣したB級感も楽しく、この修練が後の芸術的な飛躍の下地になったのだと改めて確認できる。