ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ルー・リードのメロディー・センスが遺憾なく発揮された3作目の全貌を体感できる完全盤

THE VELVET UNDERGROUND 『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド 〈45周年記念盤 スーパー・デラックス・エディション〉』 UNIVERSAL MUSIC (2014)
2015.02.20

この半世紀近く、バナナのもたらす副作用から抜け出せずにいるインディーズ・ミュージック界隈。彼らの残した足跡を辿っていく上で、本作は起承転結の「転」となる。「承」とは裏表な存在。前作に於けるJohn Caleの凶暴性から脱却し、職業作曲家として培われたメロディ・メーカーLou Reedの「素」が遺憾なく発揮された感すらある。今回は発売から45周年という節目での「完全盤」として、全貌を体感することができる。非常に重要なのが公式盤として聴くことが出来る点。Lou本人による、Closet Mixの生々しさ。本作の時点でソロとしてのLou Reedが完成されている。

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