Cateenこと角野隼斗の活躍も話題となるなか、初作から約1年半で届いたセカンド・アルバム。多くの楽曲でブラスやストリングスを導入しており、厚みを増したアンサンブルが支えるソウルフルでファンキーなナンバーの連打にひたすら圧倒される。高速で駆け抜けながらさまざまな場面を描く“夏に願いを”などで誇示する複雑なソングライティングも聴きどころだろう。台湾の9m88をフィーチャーした“Kitchen”で展開される腰の据わったゆったりとしたグルーヴも格別だし、ブルージーなロック“Whiskey And Coke”で示すバンドとしての壮大なスケール感も頼もしい。とにかく骨太かつ濃厚でアツい作品だ。