Mikiki編集部員が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、4人が1曲を厳選し計4曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【鈴木英之介】

adieu “旅立ち”

betcover!!こと柳瀬二郎が作詞・作曲を手掛けたことでも話題となっている、adieuの新曲。うねるようにアップダウンを繰り返すメロディーラインは入り組んでいながらもキャッチーで、またそこはかとなく歌謡曲的な哀愁を漂わせているため、adieuの素直な歌唱と相性がいいように感じられる。しかしこれだけクセのある曲をキュートなダンスチューンとしてまとめあげるのだから、Yaffleのアレンジャーとしての手腕もやはりすごい……。

 

【田中亮太】

PACIFIC ORANGE BAND “Blue Magic”

カクバリズムオールスターと言うべき面々による宮崎カーフェリーの新船テーマソング。和やかなホーンとスティールパン、ゆったりとしたバックビート……どこを切り取っても気持ちのいいラテンフレイバーのポップソングです。最高。船上での演奏やくつろいでいるさまを中心に、バンドの宮崎旅行をとらえたMVもいいムードしかないですし、ホムカミの2人が(録音には不参加みたいですが)このなかにいるのには、古参リスナーとしてグッとくるものがなんかありました。

 

【酒井優考】

アンドウケイスケ “やわらかサンセット”

北海道は網走で活動し、FMあばしりではラジオDJも務めるシンガーソングライター、アンドウケイスケの新曲。“オナニー”“一発やらせろ”“SEX FRIEND”といったちょっと過激だったり笑えたり感情をぶちまけたりする系の曲も彼の持ち味だと思うのですが、今回みたいな切ない愛の歌もまたいいじゃないですか。

 

【天野龍太郎】

Penthouse “単焦点”

ちょうど1年前にシティ・ソウルの企画で登場してもらったPenthouseが、なんとビクターからメジャーデビュー。おめでとうございます! 第1弾シングルは、彼らの魅力が詰まったパワフルなファンクナンバー。浪岡真太郎さんと大島真帆さんの〈ツインリードボーカル〉の絡まり合いはますます力強さを増していて、角野隼斗さんのピアノも大活躍。新たな船出を告げる最高の曲です。Penthouseは今年注目のアーティストを紹介する記事などでもよく取り上げられていましたし、2022年も彼らから目が離せなさそう。配信リンクはこちら