実に2017年以来となるソロでのオリジナル作。特筆すべきは海外勢とのコラボだろう。ワイルド・ナッシングとドリーム・ポップ的な音像を紡ぎ、ストーンズ・スロウから登場したロス・レトロスとは80年代クロスオーヴァー調のデュエットを披露。メキシコのフアンパリートスチノスはユーロ歌謡めいた楽曲を提供している。さらに国内からもDorian、角舘健悟、高城晶平、Chocoholicが参加。ディープ・ハウス+エキゾな“デジャブのブルー”やバレアリックなリゾート感を演出する“Wave Of You”など耳新しい楽曲が揃っている。普遍的なアーバン感覚はそのままに、ごく自然な所作で次のモードを示した快作だ。