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成功への足取り

 デヴィッド・ゲッタとの“Sunshine”がグラミーにノミネートもされた2012年には〈UMF〉や〈ロラパルーザ〉に注目株として出演。マドンナやレニー・クラヴィッツのリミックスも手掛けたほか、自身の曲では盟友サレム・アル・ファキールが歌う“Silhouettes”やニッキー・ロメロと組んだ“I Could Be The One”といった人気曲も残し、後者では初の全英1位をマークしている。翌2013年にはプロディジーやストーン・ローゼズらとフェスに出演し、元アバのビョルン&ベニーと〈ユーロビジョン・ソング・コンテスト〉のテーマソング“We Write The Story”を作るという大仕事も経験。そうした成長の裏で制作されていたのが初のアルバム『True』(2013年)だ。

 アルバムに先駆けてはアロー・ブラックが歌うブルーグラス調の“Wake Me Up”を発表し、これはUKや豪州など20か国以上でNo.1を飾り、全米4位を記録してUSでも成功する。同路線の“Hey Brother”やファキールが歌うアップリフティングな“You Make Me”、オードラ・メイ歌唱のソウルフルな“Addicted To You”と次々にシングル・ヒットが生まれ、アルバム自体も全英2位/全米5位を記録した。もちろんポップ・フィールド指標の評価に偏るわけでもなく、この年のDJ Mag選の〈Top 100 DJs List〉では見事3位にランクイン。立脚するシーンからも磐石の支持を集めていた。

 “Wake Me Up”が当時のSpotifyで史上初の2億再生を突破した2014年は、アルバムのセルフ・リミックス盤『True (Avicii By Avicii)』を送り出す一方、対になる“The Days”と“The Nights”をEPで発表。共同プロデュースしたデヴィッド・ゲッタの“Lovers On The Sun”は全英1位を獲得し、サンタナやワイクリフ・ジョンらとFIFAワールドカップ公式アンセム“Dar Um Jeito (We Will Find A Way) ”を共作するという大役まで担っている。また、コールドプレイの“A Sky Full Of Stars”では共作に加えてピアノも演奏し、多彩なアーティストとの交流を通じてミュージシャンシップの高まりを窺わせていた。