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ヤハウェ・ネイルガン
Photo by Daiki Miura

ジェイムス・ブレイク、STUTSが大雨のなかで繰り広げた熱演

NYの新星ヤハウェ・ネイルガンのライブは、事前チェックしていた以上に鋭利でノイジーなものだった。サンプラーやシンセ、さらにはギターから発せられる金切り声にも似たノイズがRED MARQUEEのテント内を飛び交い我々に襲いかかってくる。ドラムは楽曲によって直線的なビートとポリリズムを使い分け、トータルではポストロックのような音像が立ち上がっていた。ベースレスなのに潰れた低音のノイズにヒリヒリさせられる、そんな意外性のある体験もこのフェスならではのものだ。

Photo by Daiki Miura

西の空に浮かぶ黒い入道雲と雷鳴からまもなく天候が崩れると思っていたが、STUTSのステージを前に大きな雨粒が勢いよく降り注いできた。生憎の雨模様ではあったが、フルバンド編成でのSTUTSのステージは実に華やかなプログラムとなった。

雨で冷えた身体を温めるかのようにtofubeats、Daichi Yamamoto、鎮座DOPENESS、Kaneeが熱唱したのち、スチャダラパーを呼び込むと“サマージャム’95”を投下。そのまま“Summer Situation”をマッシュアップさせたかと思えば、PUNPEEを加えての“Pointless 5”へと繋げる一連の流れは圧巻だった。

STUTS
Phioto by Daiki Miura

STUTSがポカリスエットを一気に飲み干してからの“99 Steps”には、KohjiyaとHana Hope、さらに太陽リレーダンサー(原口武蔵、soma、HAJIME)が参加してフレッシュな風を苗場に吹かせ、PUNPEEが再登場しての“夜を使いはたして”では観客が雨空に向けて高く手を挙げ、これで完全燃焼しようと言わんばかりの熱狂をステージにぶつけていた。JJJの映像とあわせて披露された“Changes”が苗場の澄み切った空気に吸い込まれていき、STUTSのステージは幕を閉じた。

Phioto by Daiki Miura

愛らしい衣装とステージバックに映し出されていたコインランドリーの映像が印象的だったフェイ・ウェブスターのライブには、今年はじめに自身のアメリカツアーのサポートも務めたmei eharaがゲストで登場。4thアルバム『I Know I’m Funny haha』で共演した“Overslept”でWHITE STAGEに集まったオーディエンスに安らぎをもたらしてくれた。

フェイ・ウェブスター
Photo by Masanori Naruse

山下達郎を求める観客が増えはじめたGREEN STAGEには、エアヘッドらサポートを率いたジェイムス・ブレイクが登場した。ダンスフロアへと帰還した最新アルバム『Playing Robots Into Heaven』から“Fall Back”“Loading”“Tell Me”といったアップチューンが選曲されたほか、“The Limit To Your Love”“Say What You Will”では彼のソウルフルなボーカルに場内にいた全員が酔いしれる。合間のMCでは再びフジロックに戻って来られたことを喜び、雨のなかでステージを見守ってくれているオーディエンスに対しても感謝の言葉を述べていた。

ジェイムス・ブレイク
Photo by Taio Konishi

ライブ終盤には現在制作中だというニューアルバムに収録予定の新曲“Trying Times”を披露。ジェイムスの伸びやかな声と甘美なメロディーが織りなす至高のバラードは、終始聴こえていた雨音すら消し去ってしまった。

Photo by Taio Konishi

ジェイムス・ブレイクに続いてGREEN STAGEに登場した山下達郎については速報レポートを掲載しているので、未読の方はぜひそちらでチェックしてほしい。