Page 2 / 5 1ページ目から読む

――​南波志帆さんとのトーク・イヴェントっていつぐらいでしたっけ?

Megu「あのときは南波ちゃんの『MUSIC』の発売のときだったので」

――え~と、2012年11月ですね。あれが初のひとり仕事ですか?

Megu「DJ以外では初めてでした」

――あのときの異常な緊張の仕方とかも味わい深かったですよ。

Megu「ホントにヤバかったです! 私からしたら南波ちゃんはすごい大物だったので。すごく好きだったし、曲も聴いてたし、ファンだったので、そんな方の先輩としてイヴェントに出るっていうことがホントに異常な緊張感があって」

――向こうはメジャー所属なのに!っていう。

Megu「メジャーなのに! ポニーキャニオンだし。自分以外の出る人の名前見たら、豪華な名前がズラーッと並んでて」

――ヒャダインさんとか矢野博康さんとか夢眠ねむきゅんとかが出る〈教えて、パイセン!〉というイベントだったから、「私もパイセン枠でいいんですか?」みたいな。

Megu「ホントそんな気持ちだったんですけど」

――あのとき、出番の直前にメンバーの写真を見つめながら「いまから行ってくるからね!」っ て話しかけてたじゃないですか。すごくいいもの見たと思いましたよ。

Megu「あれは自分の気持ちを落ち着かせる力があるなって思いました。DJをひとりでやるときも、常にふたりがいたらどんなに気持ちが楽だろうとか、ふたりがいないと何もできないんだなとか、常にそういう気持ちでやってて。ひとりでできる仕事もうれしいんですけど、やっぱり3人だからこそいつも楽しめてる部分はあったので」

――ちょっとすごいと思ったのが、あのときボクが上着の下にNegiccoの服を着てたら、「豪さん、イヴェント中にチャックを開けてそれを見せてください!」って頼まれたことで、そんなことまで頼りにするのかっていう(笑)。

Megu「フフフフ、ホントそれぐらい緊張して。あのときは豪さんがいてくれたことによって、あと豪さんがNegiccoのTシャツを着てくれてたことによってすごい気持ちが楽になって、ホントにありがたかったです」

――あのときちょっと思ったのが、もともと南波さんが「20歳までに武道館公演をやりたい」って公言してて、当時は20歳になる直前だったから、そのことがプレッシャーになってたみたいなんですよね。残り数か月だし、もう無理だろうみたいな空気は出てるんだけど、一部のファンには「それでも武道館に行ってくれ!」っていう思いがあって。だからボクが「20歳までに武道館でやるっていう枠を外して、いつか実現させたいってぐらいにしましょう」みたいな話をしたら、一部のヲタに怒られちゃったんですけど、でもやっぱり、あまり追いこんじゃダメでしょっていう思いがすごいあって。Negiccoも追い込まれないで活動してほしいんですよね。武道館はいつか実現させたい夢としてはあるけれども、「武道館が! 武道館が!」ってモードになったらいけないというか。

Megu「そうですね、それは思いました。でも、ちょうど“トリプル!WONDERLAND”ぐらいの時期に自分のなかで迷走してて、目標が何もないまま活動を続けていってるっていうことにすごく違和感があって。いつも同じ調子でいつものライヴして楽しいっていう感じだったのが、“トリプル!WONDERLAND”でオリコン16位っていう数字をもらったあたりから、次は絶対10位以内に入りたいっていう目標ができて、それによって自分がひとつ生まれ変わることができたのかなっていう気持ちがあるんです。遠い武道館という目標 を立てるよりも、近くの目標を立てて、それに向けて少しずつやっていくほうが自分たちに向いてるし、自分もその目標があったからこそ、それに向かった頑張ろうっていう気持ちになって。ここ1~2年の活動は自分のなかでも意味があるというか、目標を持てたことがよかったなって」

――迷走期があったんですか。

Megu「ありました。あと、この頃も異常に自分のことかわいくないという期間に入りまして」

――その期間に入るとどうなるんですか?

Megu「とにかく写真を撮るのが嫌になって。自撮りとかも絶対しないし、ツイッターのつぶやきもあんまりしないようにしたりとか、ブログを更新しなかったりとかして。ちょうど“サンシャイン日本海”のあたりかな、ジェーン・スーさんと対談させてもらうことになって」

――「BUBKA」の〈Negiccoよ、いつまで悩むんだ!?〉対談ですね。

Megu「そうです。そのとき〈悩みを教えてください〉って言われて、〈かわいくないことです〉って話をしたら、そのときに〈この3人のなかで一番まだその答えが見つかってないのはあなただよね〉みたいな感じになって」

――自分の見せ方がまだわかってない、と。

Megu「はい。〈Kaedeちゃんは“ときめきのヘッドライナー”ぐらいから変わったよね。Nao☆ちゃんはセンターで顔だからかわいさはあるし。Meguちゃんもかわいいんだけど、なんかそこの一歩がうまくできてない〉みたいに言われたとき、その言葉がすごく刺さって。自分もなんか変わらなきゃってすごく思ったんですね。それで、まずメイクを変えて、 髪型もいままで適当だったのを……」

――え、適当だったんですか!

Megu「女子としてはダメなんですけど(笑)。やっぱり見られてるっていうことを意識したくて、ストレートアイロンをちゃんと買って」

――それまでそういうこともやってなかった(笑)。

Megu「ホントにダメな生活をしてきたので、そういうことを意識しました」

――ようやく美に目覚めた。

Megu「目覚めましたね。でも、メイクを変えたり髪の毛をストレートにしたことによって、ファンの人も変化に気づいてくれて。〈かわいくなったね〉って言ってもらうことによって自信がついたりして。そこから頑張って自撮りも増やしたり、ブログの更新回数も増やしたり、自分が着てるお洋服の話を載せたりとか、自分をちょっとずつ出していくことによって女の子のファンも反応してくれるようになって。〈同じ洋服を買います〉みたいなことを女の子に言ってもらえることがすごい自信になって。自分も夢眠ねむちゃんとかすごい好きで、ねむちゃんが着てる服とか買いに行ったりした経験があって。女の子が真似してくれるっていうのはすごいうれしいことだなって思って」

――いままでは自分がそんなことするなんておこがましい、ぐらいの感じだったのが。

Megu「ホントに考えられなくて! そんなことできないと思ってたんですけど。BEAMSさんに協力してもらってから、BEAMSさんにお洋服を買いに行ったり、自分が宣伝することによってBEAMSさんにもちょっと貢献できてるのかなって思ったりして。自分も変わろうって思いました」

――Negiccoはみんな年齢を重ねきてるはずなのに、どんどんかわいくなってますよね。

Megu「おぉっ! ホントですか?」

――それはすごいと思うんですよ。世間では劣化だなんだとか言われるような年齢になってるはずなのに、いまがベストって感じになってきてる。

Megu「それはファンの人にも言われるんですよ。どんどん若くなってくとも言われるし。あと体のガタガタがどうにかなれば完璧なんですけど」

――ダハハハハ! 前に疲れが抜けなくてリハが全力でできないみたいな話も聞きましたけど。

Megu「でも、去年の暮れからジムに行き始めたんですよ。そしたらだいぶ体力がついてきて、体幹とかも鍛えて。ボイトレもすごい通うようになったので、誉めてもらう回数も増えてきて。努力は 自信にもなるし、結果もちゃんと出てくれるなと思ったらうれしかったです」

――この前のUNITワンマンでも体調不良で喉がヤバいって言ってたわりに、全然ふつうに歌えてましたよね。

Megu「あ、うれしい! あれも先生に、そういうときの対処法のレッスンをしてもらって」

――結果が出てるじゃないですか!

Megu「ありがとうございます(笑)。地道に頑張ります!」