フェスに登場する注目アクトの作品ガイド

花冷え。 『HOT TOPIC』 エピック(2026)

〈TAKASAKI CITY ROCK FES.〉に出演するメタルコアの風雲児は、世界のフェスにもひっぱりだこ。特に個性の異なるツイン・ヴォーカルの掛け合いが強烈な引力を放っています。この最新EPは、DHCからミクスチャー、キッズソング風の楽曲までやりたい放題!

 

シンガーズハイ 『HeartBreak』 Noisy(2025)

彼らこそ2026年のお祭り番長!? 11月に武道館ワンマンを控えている3ピースはこの夏、毎週のようにフェスへと出演中です。オーディエンスを巻き込む演奏力やアレンジの妙は、ダンス・ロックからジャジーなバラードまで硬軟自在の6曲を収録した本EPでも一聴瞭然。

 

レトロリロン 『コレクションアローン』 ユニバーサル(2026)

伸びやかな歌心とメロウなサウンドが魅力の4人組によるファースト・アルバム。初回限定盤には、EX THEATER ROPPONGIでのライヴを収めたBlu-rayを封入。ソウルフルで包容力に溢れたパフォーマンスには、さまざまなフェスから求められる理由が詰まっている!

 

GINGER ROOT 『SHINBANGUMI』 Ghostly International/BIG NOTHING(2024)

9年ぶりの〈WORLD HAPPINESS〉に細野晴臣やCorneliusらと並んで、南カリフォルニアのシティな俊才も参加。この3作目に貫かれている、上品でウィットに富んだポップ・マナーは確実に幸宏氏の系譜にあるはず。ゆえに〈いるべき場所にいる〉感が素敵!

 

LET ME KNOW 『Still Romance』 SLIDE SUNSET(2026)

“偽愛とハイボール”が日本以上に韓国で人気となった3人組のファースト・アルバム。ニューウェイヴやエレポップ、ネオアコなど80年代UKサウンドへの愛が詰まったインディー・ポップは、〈Talking Rock! FES.〉にクリスタルな輝きや涼しい風を運ぶでしょう。

 

スーパー登山部 『スーパー登山部』 Super Climbing Club(2026)

実際に山登りを愛好しているという名古屋拠点の5人組によるファースト・アルバムは、澄んだ空気や湧き水のようなポップソングが心身に染み渡ります。なお、彼らが出演予定の〈SORAON〉が開催される北海道・美唄市は山に囲まれた街だそう。ということは……。

 

Sunny Girl 『星集/悔袖』 Muddy Mine(2026)

〈Odd Number〉などに出演する高田馬場発の3人組は、いまライヴハウス・シーンでもっとも勢いのあるバンドのひとつ。この両A面シングルはCDと配信とで内容が違っており、“悔袖”のバンド録音版はCDのみの収録。これはモノをゲットしておきましょう。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『スキンズ』 キューン(2026)

新シングルは、TVアニメ「Dr.STONE SCIENCE FUTURE」のOPテーマ。陽の当たる道を歩んでいくかようなポジティヴィティーが漲るロックで、アラブの楽器を使ったパーカッシヴなグルーヴも実に快い。共生を願う1曲として〈フジロック〉でも大切に歌われそうだ。

 

BASEMENT JAXX 『Where’s Your Head At (Steve Angello Remix)』 XL(2026)

やっぱり〈フジ〉の夜はビッグなダンス・ミュージックで踊りたい!ということで祝祭感に溢れた2人の召喚はありがたや。って12年ぶり!? 先日、スティーヴ・アンジェロによるリミックス12インチがリリースされたこの歴史的ベース・バンガーも大地を揺らすでしょう!

 

TOMORA 『COME CLOSER』 Fontana/ユニバーサル(2026)

数々の歴史的なライヴを繰り広げ、〈フジロックの顔〉とまで言われるケミカル・ブラザーズの片割れ、トム・ローランズ。今年はオーロラと組んだ新ユニットで〈WHITE〉のトリを務めます。サイケでホーリーな音宇宙を作り出すこの初作を聴いて土曜の夜に備えよう!

 

SIX LOUNGE 『マイフェイバリットソング』 エピック(2026)

ツアーや対バン企画の合間に〈Sign’s Fest.〉や〈フジ〉などフェスへの出演もこなす多忙な3ピース。アコースティックでのライヴを収めた本作は、楽曲そのものの良さはもちろん、バンドの演奏が醸すグルーヴ、ゴキゲンなリズム感覚をストレートに伝えてくれます!

 

Bongjeingan 『GAEKKUM/Know You Did』 Bside(2025)

昨年に新設された〈フジ〉最奥地に位置する〈ORANGE ECHO〉は、アジアのドープな音楽を揃えたラインナップが魅力。なかでも今年はHYUKOHなどのメンバーを擁する〈ボンジェイガン〉に注目だ。7インチ盤を突き破りそうなほどの獰猛なマス・ロックが鳴っている。

 

タデクイ 『MOTHER』 Pヴァイン(2026)

最近やたらと名前を聞く北海道・釧路発のトリオも〈ORANGE ECHO〉に名を連ねている。こちらはNOT WONKの加藤修平がプロデュースした初アルバム。ジャズやブルース由来の生々しい音作りを敷きつつ、太く濃いロックに昇華するさまがカッコいい!

 

KELLY LEE OWENS 『Kelly』 Universal UK(2025)

土曜深夜の〈RED MARQUEE〉にDJセットで臨むウェールズのトラックメイカーによる最新12インチ。フロア仕様のストイックなテクノ/ベース・ミュージックを4曲収めており、特にブリーピーな“132 Techno”が最高! スピンされたら爆踊りしちゃいます。

 

寺久保伶矢 『REIYA THE P.A.V.E.』 OCTAVE(2025)

札幌出身のトランぺッター/ヴォーカリスト/作曲家がNAGAN SERVERやシンガーのさらさ、同世代の若き演奏家たちと作り上げた傑作は、先日LP化されたばかり。トリオ編成で出演する〈苗場食堂〉でも先鋭的なジャズを響かせてくれるのではないでしょうか。

 

MASSIVE ATTACK, TOM WAITS 『Boots On The Ground』 PlAS(2026)

今年の〈フジ〉の大トリを、左派的思想を持つブリストルの巨星が担うのは、このおかしな時勢においてはばっちり。さらに、数年ぶりの新音源として、トム・ウェイツとコラボしたグルーミーなダブを12インチでリリースします。環境に配慮したエコソニック仕様。

 

KNEECAP 『FENIAN』 Heavenly/BIG NOTHING(2026)

今年の〈ロキソニ〉で初来日を果たしたベルファスト出身のトリオが夏は〈フジ〉へ! ダン・キャリーを招いた最新作はやや内省に寄った印象でしたが、革命を起こしそうなライヴ・パワーは衰え知らずでしょう。〈GREEN STAGE〉に巨大なモッシュピットが生まれる予感!

 

the cabs 『一番はじめの出来事』 パーフェクトミュージック(2011)

解散から10年以上を経て、日本産エモ~ポスト・ロックの伝説的なバンドが2025年に再結成。このファーストEPを含む3作がアナログ盤でリイシューされました。彼らとアメリカン・フットボールが並ぶ〈RED MARQUEE〉のスロットにはグッとこずにおられません。

 

SOFIA ISELLA 『Something is a shell .』 Crush Music(2026)

テイラー・スウィフトの前座を務めたことで注目されるLAのシンガー・ソングライター。日曜日の〈フジロック〉に降臨する彼女のニューEPは、妖艶なインダストリアル・ポップでトレント・レズナー × セルフ・エスティームみたいな雰囲気。ミツキのファンにも刺さりそう。

 

THE BREAKS 『The Breaks』 Color Red/Pヴァイン(2026)

ニュー・マスターサウンズのエディ・ロバーツ、ギャラクティックのスタントン・ムーア、グレイボーイ・オールスターズのロバート・ウォルターによるジャズ・ファンク界の黄金トリオが〈フジ〉に見参。このスタジオ盤以上のグルーヴが〈天国〉を揺らすこと間違いなし!

 

ハク。 『世界』 トイズファクトリー(2026)

国内外での知名度を高めている大阪発の4人組バンドは、〈Talking Rock! FES.〉や〈MURO FESTIVAL〉に出演。矢継ぎ早に言葉を発するチャーミングな歌声やオルタナ感とキュートさのバランスに長けた演奏に釘付けになるライヴの予習は、もちろんこの最新EPで!