Page 2 / 4 1ページ目から読む

サカナクション、電気グルーヴ、ヴァーシーズGTなど踊れるアクトも充実!

例年の〈SONICMANIA〉や〈MIDNIGHT SONIC〉といった関連イベントもさることながら、電子音楽系アーティストの充実も今年のサマソニのトピックとして挙げたい。まずおすすめしたいのは、ヴァーシーズGT。8月15日の東京会場だけに出演する彼らは、ジャック・グリーンとノサッジ・シングというエレクトロニックミュージックシーンで個々に活躍する才能のスペシャルユニット。2ステップ/UKガラージをフューチャリスティックに発展させた2人の音楽は、ミステリアスで内省的な質感もありながらダンサブル。フェスではアゲめのセットで躍らせてくれるに違いない。

ニューEP『Outernet 開く』のリリースを経た出演になるPeterparker69も、ぜひ見てほしいアーティストだ。2022年に結成され、ハイパーポップに近接した楽曲やライブが地下シーンで注目されてきた存在だが、いまや広く知られる2人。昨年は1stアルバム『yo,』も発表し、ジャンルを超えたエッジーなサウンドと力強いポップさをますます開花させた。8月16日の大阪会場に出演するので、参加する人は絶対に見てほしい。

また、国民的バンドであるサカナクションは、今年に入って“夜の踊り子”が世界的にバズを生んだことが記憶に新しい。“怪獣”のような最新ヒットもライブで聴きたいところだし、いまこそ見たい人も多いはず。

同じく電子音楽という枠に収まらない大衆性を持ったアーティストでは、電気グルーヴも必見だ。〈SONICMANIA〉を含め常連の石野卓球&ピエール瀧は、今回どんなパフォーマンスを見せてくれるのか?

テクノを軸に電子音に強いこだわりを持ちながら、ポップな歌モノで若いファンから圧倒的な支持を受けているパソコン音楽クラブも、今年見たい出演者。意外にも初のサマソニ出演ということで、気合の入ったライブを見せてくれそうだ。

ほかに、MONDO GROSSOやプロデューサーとして90年代から第一線で活動しつづけている大沢伸一は、昨年どんぐりずとのユニットDONGROSSOで活躍。最新ステージは見逃せない。同じく90年代から活躍しているDJ HASEBEも、同様に大阪会場のみの出演となるが、R&Bやヒップホップを軸に躍らせるセットで魅了してくれるにちがいない。 *天野

 

スティーヴ・レイシー、エルミーン、オードリー・ヌナ……夏の暑さを忘れさせるR&B/ソウル系アーティスト

湿度の高い日本の夏の暑さを忘れたいというオーディエンスには、R&B/ソウル系のアーティストのステージをオススメしたい。ただクールダウンするのではなく、今まさにヒットを生み出している旬なアーティストから今後大きく飛躍するであろう新星までが揃っているという点でも足を運ぶ価値はあるだろう。

個人的に特に見たいのがスティーヴ・レイシー。全米チャートで1位に輝いた“Bad Habit”も収録した前作『Gemini Rights』に続く3rdアルバム『Oh yeah?』を発表(国内盤は8月7日リリース)したばかりで、まさにこれ以上ないベストなタイミングでの来日である。今ではオルタナR&Bを代表するアーティストの1人として語られる彼だが、『Oh Yeah?』では歪んだエレキギターや繊細なアコギの音色を多用しながら、ネオソウル、サイケデリックロック、ローファイポップなどの要素も絡めて独自の作品世界を構築している。それら新作のナンバーがライブでどう化けるのかも見どころだ。

Fujii Kazeとのコラボシングル“Comets + Gold”も話題のエルミーンは、サマソニについて「実際すごく楽しいステージになると思う」とインタビューでも答えてくれていた。その優しさに満ちた歌声は先日国内盤がリリースされたデビューアルバム『sounds for someone』でも堪能できるが、実際に生で聴くと時が止まったかと思うほどの衝撃を受けるはず。きっとサマソニで彼の歌声の虜になる人が続出するにちがいない。

エルミーンのほかにもネクター・ウッドやシークゥなど、隆盛を極めるUKのソウル/R&Bシーンから注目のニューカマーが今年のサマソニには揃っている。そうした賑わいを見せるシーンを丸ごと体感できるのもサマソニの醍醐味のひとつだ。

Netflixのアニメ映画「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」の劇中歌“Golden”をレイ・アミ、EJAEと共に歌唱して注目を集めたオードリー・ヌナは、本来トラップ系のヒップホップチューンやメロウなR&Bナンバーを得意とするシンガーソングライター。サマソニでは“Golden”の披露にも期待しながら、中毒性のある彼女のオリジナル曲にも耳を傾けたい。 *小田