連載

【BO NINGENの人生一度きり】第21回 噛み締めていく日々

ロンドン在住のバンド・BO NINGENが、現地の音楽やアートにまつわるあれこれを紹介する連載! 今回は現在日本滞在中のヴォーカル/ベースのTaigenが、サヴェージズとのプロジェクトでの公演や、GEZANとの日本ツアーでのエピソードをレポート

【BO NINGENの人生一度きり】第21回 噛み締めていく日々

怒濤のUS/UKツアーを終えた我々BO NINGEN。現在日本ツアーまっただ中です。
まずは日本までの道のりを軽くおさらいです。

 

カサビアンのUSツアー・サポートの際、毎晩Passを貼りまくっていたら
草間彌生の作品のようになっていた筆者のスーツケース

 

カサビアンとのアメリカ・ツアー後、NYで1週間に渡って行われ、1,300バンド以上がNYに集まる1週間、
〈CMJ Music Marathon〉。BO NINGENは6発演奏。そのライヴの模様

 

バンド・オブ・スカルズとのUKツアーを挿み、サヴェージズ/BO NINGEN名義の〈Words to the Blind〉というプロジェクトをロンドン、オランダにて実現。

 

 

サヴェージズとのロンドン公演の模様

 

ロンドン公演。演奏後、控え室にて

 

非常に刺激的で、BO NINGEN単体では使用しない神経が活性化するようなこのプロジェクト。ロンドン公演は1年半ぶりの再演で、双方のバンドにとって特別なパフォーマンスになりました。オランダ公演はフェスティヴァルの一部だったからか、両バンド共にロック色が強く出たライヴに。このプロジェクトが良い意味でいかようにも変化できる可能性を強く感じました。

 

スワンズ先輩がキュレーションしたオランダでのラインナップ。
なんとも豪華で重厚な夜

 

オランダ公演の模様  Photo by Gaëlle Beri

 

ロンドン公演の模様は〈BOILER ROOM〉の映像アーカイヴとして見れますのでぜひ。

※BO NINGEN AND SAVAGES 『Words To The Blind』レヴューはこちら

そしてオランダ公演の翌日、オランダから直接日本入り。飛行機の中のエンターテイメント・システムで日本の漫画が読めたので、「進撃の巨人」を読みました。

日本に到着し、麻婆豆腐で目を覚まし。

 

 

数日後のワンマン公演に向け数年ぶりの日本でのリハを決行。

 

Photo by Yusuke Torii

 

その数日後、代官山UNITにてワンマン公演〈BO NINGEN HEADLINE LIVES 2014 ~PLAY ALL〉を開催。最新アルバム『III』、そしてボーナス・ディスクに収録されている曲まで全曲演奏。さらにBO NINGENとしては初めて2セットに分けた計2時間半のロング・セット。いままでライヴで一度も演奏したことがない曲、使ったことがない楽器。いろいろと挑戦した特別な1日でした。

 

 

 

Photo by Yusuke Torii

 

 

 

ワンマンから数日、GEZANとのツアー開始前に
物販のTシャツとトートバックをメンバー手刷りで制作。
一枚一枚、こうやって作ってます

 

そして待ちに待った、今春アメリカは〈SXSW〉で感動の再会を果たしたGEAZANとの〈BO NINGEN / GEZAN JAPAN TOUR ~Tremolo Never Knows〉が開始!

 

〈SXSW〉での再会時

 

今ツアー開始前、渋谷にて

 

福岡、大阪、名古屋、仙台と怒濤の勢いで駆け抜けていった4公演。

前回のTHE NOVEMBERSとのツアーでも思ったのですが、お互いが刺激になるバンドとツアーを一緒に回ると、イヴェントそのものが生き物のようになって、日程を重ねるごとに変化していくのです。

初日の福岡は2年ぶりの対バンで、ただひたすらに楽しかった。とても自然に演奏が出来ました。

 

福岡の公演後、全員で

 

2日目の大阪では、出順の先攻/後攻を入れ替えての一発。気合いが入りすぎて良くも悪くも爆発したGEZANにとっては大きなターニグポイントになる夜だったみたいです。

3日目の名古屋、前日のライヴのことで深夜まで話し合いまくっていたGEZAN。マヒトのMC通り、見事に谷から山に持っていっていました。それにつられた僕も、気づいたらいつもと違うようなMCをしていました。この日は2バンドとも有言実行できたと思います。

 

名古屋のマヒトゥ・ザ・ピーポー

 

仙台へ。僕は移動中あまり寝られないので、日本ツアー中はよく助手席にいます

 

【参考動画】GEZANの2014年作『凸 -DEKO-』収録曲“癲癇する大脳たち”

 

そして4発目の仙台。この日はTHE NOVEMBERSも特別出演。3日間で育てた、BO NINGEN/GEZANという生き物に、THE NOVEMBERSも加わることで大変なキメイラが出来てしまった夜でした。

そして執筆現在、残すは年明け1月14日に行われる渋谷O-Nestでのツアー・ファイナルのみ!  BO NINGEN/GEZANという生き物がどんな形で、どんな音で、どんな夜を作るのか。確認しに来て下さいね。

 

ツアー・ファイナル。BO NINGENとGEZANの集大成。来てね

 

※ツアー・ファイナルのチケットはこちら

 

ツアーは残り1本なのですが、異例の2か月間となる今回の日本滞在。この原稿を書いている現在はやっと折り返し地点。なのでライヴ以外の日常のことも、ほんの少し。

僕は日本という国が大好きです。
もちろん、離れていたぶん嫌なところも目につきます。そういうものに気づいた時には、無言で反面教師にするようにしています。

そしてそんな嫌なことの何倍何倍も、日本の素晴らしいところ、面白いところがいっぱい、見えてくるのです。日本にいた時には埋没していて気づかなかったり、嫌いだったりしたことも含めて。

【参考動画】BO NINGENの2014年作『III』収録曲“Slider”

 

音楽も人も、毎回毎回新しい出会いがあります。希望の光や可能性のようなものが見えるのです。

名古屋のMCで自然に出てきてしまったのですが、日本ツアーは毎回とても楽しくて。でも必ず終わりがあるからこそ、とっても切ないんです。

日本ツアーはそんな、普通の日常と普通の非日常を噛み締めていく日々なのです。

 

実家の天井

 

浅草で日本観光をする筆者

 

PROFILE/BO NINGEN


Taigen Kawabe(ヴォーカル/ベース)、Kohhei Matsuda(ギター)、Yuki Tsujii(ギター)、Akihide Monna(ド ラムス)から成る4人組。2006年、ロンドンのアートスクールに通っていたメンバーによって結成。2009年にアナログ/配信で発表した 『Koroshitai Kimochi EP』が現地で話題となり、UKツアーのみならず、日本盤の発表後は日本でのツアーも成功させる。2011年にミニ・アルバム『Henkan EP』、2枚目のフル・アルバム『Line The Wall』をリリース。昨年から今年にかけて、〈フジロック〉やオーストラリアの〈ビッグ・デイ・アウト〉、USの〈SXSW〉〈コーチェラ〉といった各国の大型フェスへ出演し、ますます注目を集めるなか、2014年に最新作『III』をドロップ。さらに先日、37分に及ぶ大曲となる盟友サヴェージズとの共作シングル“Words To The Blind”(Stolen/Pop Noir)をリリースした。そしてGEZANとの日本ツアーは2015年1月14日(水)東京・TSUTAYA O-Nest公演を残すだけ!

また、それに先駆けて1月11日(日)にはBO NINGENとAtsuoBoris)によるトーク・セッション& Taigenのソロによるミニ・ライヴ〈Beyond Boundaries〉が開催されます! 詳しくはこちらへ!!!

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