マルチ・インストゥルメンタリスト/アレンジャー/作曲家のミゲル・アトウッド・ファーガソン率いるストリングス・カルテット〈カルテット・ファンタスティコ〉のアルバム『Music For Dreams』が、原雅明の主宰レーベルringsより3月18日にリリース。現在、ringsのSoundCloudにてティーザー音源が試聴可能だ。
J・ディラ楽曲のオーケストラ作品『Suite For Ma Dukes』を手掛けたことでも知られるミゲルは、フライング・ロータスの最新作『You're Dead』をはじめ、ジョン・レジェンドやナールズ・バークレー、ワイクリフ・ジーンから、クインシー・ジョーンズ、ヘンリー・マンシーニといった大御所との仕事までをこなす、いま最も注目すべき音楽家のひとり。LAシーンのキーパーソンであるカルロス・ニーニョのフックアップによりその界隈とも関わりが深く、今後はフライロー主宰のブレインフィーダー、そして名門ブルーノートからのリリースが予定されている。
ドクター・ドレーからの要請(!)で結成されたというカルテット・ファンタスティコは、メンバー全員がクラシック出身にも関わらず、即興演奏で楽曲を創る異色のストリングス・カルテット。『Music For Dreams』にはそんな彼らの演奏全34曲が2CDに渡って収録されている。試聴音源では、レーベルがポスト・クラシカルやECMの名前を挙げるのも納得の、静謐かつイマジネイティヴな音世界を垣間見ることができる。