タワレコ限定でリリースされた『Japan Only EP』から1年半、マデオンの待ち焦がれたファースト・アルバムがついに到着した。〈UMF〉を筆頭とするビッグ・フェスからの誘い数多な彼も、流石にアルバムではクリエイターとしての欲望を優先。フレンチ・エレクトロ仕込みのダンサブルで骨太なビートはキープしつつもBPMは落とし、曲ごとのクォリティーやメロディーに主眼が置かれ、時代の空気を反映したドリーミーなプロダクションもよく馴染んでいる。特にバスティル、パッション・ピット、マーク・フォスター、アクイーロなど、ゲスト・ヴォーカルを招いた楽曲にはそれが顕著だが、バンクーバー・スリープ・クリニックとの幻想的なコラボ曲“Only Way Out”(まるでボン・イヴェール!)こそその極めつけだ。
エレクトロ・ポップの寵児マデオン、バスティルやパッション・ピットなど豪華ゲストを迎えたドリーミーでモダンな初アルバム
Columbia/ソニー