ジブリのもうひとりの怪物=高畑勲のフィルモグラフィーの大部分を網羅したBOX。集大成と言っていい『かぐや姫の物語』を通して、過去の作品を見直したいファンにはもってこいだろう。『火垂るの墓』といったジブリ作品以外にも、処女作『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『パンダコパンダ』連作、宮崎駿の自宅を抵当に入れて完成させた実写映画『柳川堀物語』、関西の風俗にこだわりオバQと並び(?)西川のりおの代表作となった『ジャリン子チエ 劇場版』まで、実に多様な作品群に驚きつつも、リアリストとしての高畑勲の一貫した作家性が浮かび上がってくるだろう。

 

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【参考動画】「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」 トレイラ―