連載

【wright on time】第3回(後編)Playwright作品のMV手掛ける映像監督・仁宮 裕がレコメンド盤をみずからライティング!

最注目レーベル・Playwrightの現在進行形をオンタイムでお届けする連載!

radio Playwright
Playwriterたちが毎月交替でレコメンド盤をライティング!

 

【仁宮 裕】Playwright作品のほとんどのMVを手掛ける映像監督。

 

今月のテーマ
「Playwrightとの繋がり、ルーツ」

 

bohemianvoodoo SCENES Playwright(2012)

2012年夏、bashiryと名乗るいかにも怪しげなアフガニスタンのハーフに、bohemianvoodooといういかにも怪しげな名の付いたバンドのMV制作を依頼される。一瞬、新手の詐欺かと思いきや、送られてきた楽曲の美しさに思わず涙(電車の中で……)。疑ってすみませんでした。この場を借りて謝罪します! ちなみにこの楽曲がPlaywrightとの出会いになる。

 

 

ツァイ・ミンリャン 楽日 竹書房(2003)

前述のMVはスケジュールの関係で演奏シーンをとりあえず先に撮って、あとはお任せします、ということになった。〈あ、やばい。どうしよう?〉と暗雲が立ち込めそうになったとき、この映画のことを思い出す。映画館で映画を見つめる人々を見つめるこの作品。銀幕上に映し出される映像と同じくらい、それを観ている人間にもドラマがある……ように見えなくもない。

 

 

ダーレン・アロノフスキー π ギャガ(1998)

制作に行き詰まると大体この映画を観る。視覚への刺激と聴覚への刺激の同調は、一見して理解不能なイメージの羅列ですら快感に変える。いまやすっかりハリウッドの売れっ子監督になった巨匠の商業デビュー作は、まるでマッシヴ・アタックエイフェックス・ツインといった超豪華なアーティストの壮大なMVなんじゃないかと思ってしまうほど、音楽に寄り添っていた。