radio Playwright
Playwriterたちが毎月交替でレコメンド盤をライティング!
今月のテーマ
「the idea of SilentJazzCase2」
ロイ・エアーズ・グループの中心メンバーとして知られるキーボーディスト、ハリー・ウィテカーが主導したユニットの唯一のアルバム。ウディ・ショウのトランペットの乾いたトーン、独特のうねり、個性的なアウトフレーズが、ヒップホップ・ライクなグルーヴに合う!
ロイ・ハーグローヴのオーヴァーダビングが秀逸すぎて、かなり影響されましたよ。ゴリゴリのヒップホップ・トラックに、リー・モーガンが吹くような古いジャズ・フレーズを迷いなく入れてくる。しかも凄いはまっている。
マイルスの初期作品。ずる賢い企画力、綿密に練られたアレンジ、何と言ってもマイルスの音がいちばん柔らかかった時代。この時代が好き。70年代以降のマイルスやフリージャズなどは、正直〈音楽〉としては感じないのですよね。たぶんカッコイイと思うのはミュージシャンの〈行為〉なんでしょうね。僕もたまにその〈行為〉を聴きたくて『Bitches Brew』とかも聴くのですが。それもジャズの正しい聴き方かもね。