恋に揺れる女の子の気持ちを素直な言葉でしたため、軽やかなエモーションと共に届けるシンガー・ソングライター、MACO。先行シングル“LOVE”で聴かれたしっとりとしながらブライトな印象を残す歌い口は、ようやく届けられた初フル・アルバムでも鮮やかに咲き誇っている。ミディアム~スロウのバラード曲を中軸に据えつつ、近年のレトロ・ソウル復古の流れでも楽しめる“Don't You Know I  Love You”、マライア・キャリー経由でエモーションズ“Best Of My Love”を消化したような“アタシノスキナヒト”(トラック・プロデュースはフル・フレイヴァロブ・ダービシャー!)など、彼女の敬愛するアリアナ・グランデの初作を連想させる瞬間もチラホラ。ファースト・キスの味は、かなりスウィートです。