アリアナ・グランデ（Ariana Grande）、本日リリースの新曲“yes, and?”はマドンナの名曲“Vogue”を下敷きにしたクィアなハウス

アリアナ・グランデがニューシングル“yes, and?”を本日1月12日にリリースした。

2024年1月8日に伝えたとおり、〈世界の歌姫〉と称されるアリアナ・グランデが約3年ぶりのニューシングル“yes, and?”をリリースした。この曲は、アルバム『Positions』を2020年10月に、そして同作のデラックス版である『Positions (Deluxe)』を2021年2月に発表して以来の、初のオリジナル曲。7作目のアルバムからの先行シングルとして、待ち望まれていた新曲だ。

“yes, and?”は米ニューヨークでレコーディングされたといい、アリアナ自身のほかにマックス・マーティンとイリヤ・サルマンザデー（Ilya Salmanzadeh）が作詞作曲とプロデュースで参加している。

2023年末からアリアナは音楽制作を本格的におこなっている様子をたびたび自身のSNSアカウントに投稿しており、ファンの間ではそれらに対して、数週間にわたって憶測が飛び交っていた。その後、年明け1月7日に、真っ赤なリップが印象的なジャケット写真とともに新曲“yes, and?”のリリースをついに発表し、AG7（アリアナの7作目のアルバム）キャンペーンの幕開けを飾った。

ダンサブルなポップトラックになっているこの曲。すでに広く伝えられているように、マドンナが90年にリリースした名曲“Vogue”を下敷きにしており、“Vogue”のような80～90年代のノスタルジックなサウンドを思い起こさせる、直球のハウスナンバーになっている。

プレスリリースには、〈「リップスティックを塗って、炎上する道を歩いていこう。もし暗闇にいるような状況なら、明かりを点けてこう言うの。『そうだけど、何か?』、胸を張ってそう言いなよ」という内容の歌詞で、周りが何と言おうと、気にせず自分らしく進もう、という力強いメッセージを歌っている〉とある。

プライベートのことが取り沙汰されているアリアナ自身のことを歌っているようだが、付言すると、このリリックの直前では〈Boy, come on〉と歌われる。つまり、一般的には男性（boy）とされる者に〈リップスティックを塗って〉と歌いかけているので、この曲にはLGBTQ+の人々、クィアな人々をエンパワーするメッセージが盛り込まれている、と考えることも可能だ（ビヨンセが2022年の傑作『RENAISSANCE』で表現したように、ハウスミュージックは元々ゲイを中心としたクラブカルチャーから生まれたものである）。

そんな“yes, and?”のミュージックビデオは今夜、日本時間の1月12日深夜24:00（1月13日0:00）に、アリアナ本人のYouTubeチャンネルでプレミア公開される。