インタビュー

石井竜也、東京フィルと共演! 2016年に〈billboard classics プレミアム・シンフォニック・コンサート〉登場

photo : Naoki Hashimoto

 

 1985年に「米米CLUB」のヴォーカリストとしてデビューし、1997年からはソロ活動も開始。様々な分野で才能を発揮しつつ、個性的でアーティスティックなライヴ・パフォーマンスによって日本の音楽シーンの最先端を走ってきた石井竜也が2016年、ついに「billboard classics プレミアム・シンフォニック・コンサート」に登場。東京フィルハーモニー交響楽団との共演で、クラシックの殿堂3箇所にて自作曲を披露する。

――オーケストラとの共演はこれまでにも何度かありましたよね。例えば2007年のアルバム『日時計』では一部の楽曲をロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラが演奏して話題を呼びました。

「アビー・ロード・スタジオでレコーディングしたこともあって強烈に記憶に残っています。名門オーケストラに自分の曲を演奏してもらい、それに合わせて歌うのってやっぱり特別なことですよ。凄い演奏家が、それもひとりやふたりでなく、あれだけの人数が集まってサウンドを作り上げているわけだから」

――今回は、Bunkamuraオーチャードホール(2016年2月11日)を皮切りに、サントリーホール(3月2日)、東京文化会館大ホール(4月24日)といずれも東京のクラシックの殿堂3カ所が会場です。

 「3カ所ともやはり音響が素晴らしい。声ってこんな風に響くんだって、そのメカニズムに改めて感動させられる場所ですね。でも僕は勉強するために音楽をやっているわけではなくて、聴いて下さる方に気持ち良くなって貰いたい…楽しい気持ちになったり、時には涙を流したりして。特に大人になるとストレスも多くなるし、仕事や家庭のことやいろんな問題に苛まれて、心が栄養不足になっている人が多いと思うのです。そうやって日々張り詰めた状況で必死に頑張っている人たちが、肩を寄せ合ってひとつの音楽に耳を傾けることで、ふっと重い荷物を降ろして楽になれるような、そういう場所を提供したい。そのためにも、オーケストラの響きに負けないように歌って、一緒に感動を与えられるような存在になれるよう頑張りたい」

――選曲リストを拝見して思ったのですが、例えば2014年のアルバム『SHINE』収録の3曲にしても、昭和歌謡のようなバンド感あふれる〈THE WING OF DREAMS -夢の翼-〉に、ジャジーな〈Pink Champagne Night〉、バート・バカラックのような雰囲気の〈LOVELY SMILE〉と原曲はそれぞれが個性的です。

 「最初、これならオーケストラで演奏するのにぴったりだろうって、いくつか候補を選んで持っていったら、大友さん(※本企画の音楽監督で2つの会場では指揮も担当)に〈もっと派手で石井さんらしいのないの?〉ってダメ出しされて(笑)…確かにオーケストラの曲が聴きたいのであればクラシックの演奏会に行けばいい、みんな僕の曲を聴きにきてくれるわけだから、簡単に想像つくようなものじゃあつまらない。最終的にはいい意味でみんなの予想を裏切るような選曲になると思います。それもこれも大友さんが本当にオーケストラを知り尽くしているからこそできること。〈石井竜也の全てを見せるつもり〉で、こっちも本気でいろんなジャンルの楽曲をぶつけました」

――千住明さん作曲の〈Eternal Light〉も楽しみです。もちろん「米米CLUB」の大ヒットナンバー〈君がいるだけで〉や〈浪漫飛行〉は外せませんよね! 珍しいところでは〈Party Joke〉…これも「米米」の曲で、初日のオーチャードホールの指揮を担当する、ご本人も石井さんの大ファンだという柳沢寿男さんのリクエストだとか。

 「実は〈Party Joke〉は〈米米〉時代の苦い想い出のナンバーで、本当はもっといい曲なのにアレンジに懲りすぎた失敗作。今回、楽曲の持つ魅力を素直に引き出すようなアレンジで蘇ったので、ファンの皆さんは特にお楽しみに」

――「生誕100年ジャクソン・ポロック展」のテーマソング〈Where is Heaven〉やドラマ《陰陽師》主題歌の〈愛してるだけじゃない〉、JALの企業CM曲としては第3弾となる〈FLYING HEART〉など、近年の話題曲も満載です。

 「ラヴ・ソングは女性ファンも喜んでくれるし僕にとって最大の武器ではあるけれど、それだけじゃなくて、男性でも女性でも自分の人生観と重ね合わせられるような、そんな深みのある曲もできるだけ選んでみました。演奏を聴きながら皆さんの脳裏に、いろんなものが思い浮かぶコンサートになれば嬉しい。考えてみたらオーケストラ・サウンドの魅力って、いろんな人生を抱えた演奏家たちが一緒に集まってひとつの音楽を奏でることにあると思うから、そこに僕の歌の世界も加わって、客席のみんなと会場全体で人生についてじっくり考える機会になればいい。今、欧州で起きているテロをめぐる問題はとても深刻だけれど、平和そうに見える日本人にも心の中で何かと戦っている人は少なくないと思うから、音楽がその解決の糸口になるように祈りたいと思います」

 


◎公演情報
「TATUYA ISHII PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2016」
~石井竜也30TH ANNIVERSARY~

開催日時/会場
2016年2月11日(祝・木) 東京・Bunkamuraオーチャードホール 18:00開演
2016年3月2日(水) 東京・サントリーホール 19:00開演
2016年4月24日(日) 東京・東京文化会館大ホール 18:00開演

出演:石井竜也
音楽監修:大友直人
指揮:大友直人(3月・4月公演)、栁澤寿男(2月公演)
管弦楽:
2月・3月公演:東京フィルハーモニー交響楽団
4月公演:東京フィルハーモニー交響楽団(予定)

チケット一般発売
2月公演:2015年12月5日(土)
3月公演:2016年1月16日(土)
4月公演:2016年2月28日(土) 
各プレイガイドにて発売

お問合せ:DISK GARAGE(050-5533-0888/平日12:00~19:00)

More Info:http://billboard-cc.com/classics/

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