マイケル・ジャクソンが危機に陥り、プリンスが改名騒動を起こしていた頃、同齢の彼女は最前線に悠々と君臨していた。『Erotica』や写真集などのヒップなセクシー路線を経てここで選ばれたのは、ダラス・オースティンを主軸にしたスムースR&B路線。そこからはベイビーフェイス作のクラッシーな“Take A Bow”で久々に全米チャートを制しつつ、ネリー・フーパービョークも起用して先端の音壁にも挑んでいるのだから凄い。その両方の流れが20年後のベッドルーム・ストーリーに注がれていくのは言わずもがな。