いつまでも続くと思われたリック・ルービンとの関係を絶ち、デンジャー・マウスと共に作り上げた5年ぶりの新作。フリーのスラップ・ベースがマッチョな輝きを放つも、ハチャメチャ感はなし。『Californication』(99年)以降に散見できたメロウなファンク・ロック路線へとはっきり舵を切り、歳を重ねたからこその渋味に唸らされる。ダークなブルース調“The Hunter”なんて、これまでにはなかったタイプの曲だ。