ジョン・フルシアンテ(ギター)が再復帰し、リック・ルービンをふたたびプロデューサーに招いた12枚目のアルバム。これが聴けば聴くほど味わい深く、枯淡な趣を持つアンサンブルに心を奪われてしまう。アナログ録音も奏功し、人肌の温かみを備えた演奏は臨場感に溢れ、一曲一曲の流れも実に心地いい。作品全体で優しさや慈しみを表現した柔和な音世界に癒される一枚。この4人にしか鳴らせないワビサビにとろける。