連絡ノート
部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう! 何やらおもしろそうなリイシュー盤が紹介されていますよ!!
言われてみりゃ、俺は確かに心の狭い男だったな。すまねえ、梅屋敷。気持ちを入れ替え、副会長としてお前を全力でサポートするぜ! ということで、部員のみんなに聴いてもらいたい作品を紹介するぞ。まずはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの『Woodstock 1994』(Sonic Boom)。なぜかメンバーが巨大な電球を被って演奏したことでも有名な、94年の〈ウッドストック〉でのステージが音源化されたんだけど、レッチリのライヴ盤ってだけでも貴重なのに、デイヴ・ナヴァロ在籍時の演奏が聴けるとは! セットリストも代表曲満載で最高だろ?
お次も初CD化のブツ。スワンプ歌手のボビー・ランスが71年と72年に残した2枚のアルバムから成る2in1『First Peace/Rollin' Man』(Real Gone/BSMF)だ。特に前者はマッスル・ショールズ録音にして、デュアン・オールマンやキング・カーティスら凄腕たちがサポートしたソウルフルな逸品。南部ロック愛好家なら複数枚ゲットして損はないよな。
続いてはオランダ発の謎だらけなサイケ・フォーク・バンド、アヴァランチが79年に発表した唯一のアルバム『Perseverance Kills Our Game』(Starlet/Guersen/ritmo calentito)。スゲエ繊細で美麗なブリティッシュ・トラッド調の前半と、長尺スペイシーなエクスペリメンタル・サウンドの後半という、何をしたいのかよくわからないアンバランスな魅力が好きモノにはたまらない辺境サイケ盤だ。
ラストは、淑女が紳士をブン投げるイカしたジャケットに反して(!?)、英国的でニッチなB級臭さがプンプン漂うノー・ダイスの77年作『No Dice』(EMI/ヴィヴィド)。パンク全盛期だっていうのに、時流を無視してフェイセスばりの正統派ロックンロールを鳴らした男気に惚れるね。そう、俺はこういう不器用なほどまっすぐな副会長になりたいんだ! みんな、夜露死苦!