天は二物を与えないなんて近年通用しないのは常識だが何で彼女ばっかり? とか言いたくなる程の万能っぷりで、美貌、美声に加え全レパートリーのスコアまで手掛けてるとか怖すぎます。可憐かつ清らか、天使さながらの美声にうっとりしてると気付かないですが確実に指揮をとっているのは彼女であり、実父が在籍するプエンテ・セレステからエルメート・パスコアルに通じる複雑でリリカルなバンド・アンサンブルでさえサラッと聴かせてしまう存在感とそのギャップは幻想的なムードがいくらアルゼンチン特有とはいえファンタジック。大傑作だった前作を数段上回る内容となった本作、年間マイ・ベストは確実。