Fuji Rock Festival2016に出演し、ホームとは言い難い場でありながら圧巻の演奏を行ったロバート・グラスパー・エクスペリメント。そんな彼らが3年ぶりとなる新作をリリース。高度な演奏でありながらもそれを感じさせずに、全体的にメロウでソウルフルに仕上げている。ヴォーカルもメンバー4人がそれぞれ担当しており、ほとんどメンバーのみの演奏で構成されている。それも彼等の中から湧き出る社会への思いを実直に表現するためである。しかし、所々入るメンバー間の会話からは和やかな雰囲気も伺える。4人の技量と表現力が絶妙に混ざり合い、化学反応を起こした作品。