Page 2 / 2
1ページ目から読む
これまでのAwesome Cityを彩ってきたサウンドトラックたち
プロデューサーにmabanuaを迎え、ソウルやファンクを基調としたナンバーで〈シティー・ポップの旗手〉としての評価を獲得。チルウェイヴな“Lesson”、PORINがヴォーカルを務める“4月のマーチ”、コール&レスポンスが起こる“涙の上海ナイト”など、人気曲が並ぶ。
初作からわずか半年足らずでのリリースながら、バンド感を増した“GOLD”や、ストリングスを配した“アウトサイダー”に見られるアレンジの幅の広がりが、デビュー以降の勢いを感じさせる。生演奏と打ち込みのオーガニックな融合にもより磨きがかかった一枚。
アルバム一枚ぶんの曲を破棄し、原点回帰の末に辿り着いた作品。“Vampire”をはじめ、いしわたり淳治や高橋久美子を共作者に迎えて書かれたラヴソングからは、シーンの枠に捉われることなく、新たなJ-Popを生み出そうとするバンドの強い意志が感じられる。