エウ・ソウ・ブラジレ~イロ~!ということで、FIFAワールドカップが間近に迫ってまいりました! ブラジル開催は〈マラカナンの悲劇〉としてあまりに有名な1950年以来64年ぶり、大会全体としても20回目の節目にあたり、いつになく大きな注目を集めることは必至。そんななか、早くも音楽業界では熾烈な戦いが始まっているようで……。ベースメント・ジャックスやベリーニらの定番ラテン・ハウスを特盛りした3枚組『Brazil Beats』、W杯参加国の国歌からファンキやサンバ調にアレンジした応援歌までが聴ける『Copa Do Mundo 2014: Uma Festa Brasileira!!』、国際Aマッチの選手入場曲やカサビアンによるプレミアリーグの公式テーマ“Fire”などをグチャっと詰め込んだ『Football×Music=Wow!!』をはじめ、サッカー関連の企画盤が巷を賑わせています。
VARIOUS ARTISTS One Love, One Rhythm: The Official 2014 FIFA World Cup Album Sony/ソニー(2014)
そして追い打ちをかけるように、このたび恒例の大会オフィシャル・コンピ『One Love, One Rhythm: The Official 2014 FIFA World CupTM Album』が到着しました。公式テーマソングは以下の2つ──口笛とアコギがアッパーな4つ打ちビートに絡むピットブル×ジェニファー・ロペスの“We Are One(Ole Ola)”と、サンタナ×ワイクリフ×アヴィーチーによるエレクトロ・サンバ“Dar Um Jeito(We Will Find A Way)”。ほかにも、過去大会でテーマ曲を担当したシャキーラやリッキー・マーティンが今様のEDMをそれぞれ披露したり、アロー・ブラック&デヴィッド・コリーがケイナーン“Wavin' Flag”のフックを引用したり、お祭りムードをこれでもか!と煽る一枚に仕上がっています。
【参考動画】ピットブル×ジェニファー・ロペス“We Are One(Ole Ola)”
【参考動画】サンタナ×ワイクリフ×アヴィーチー“Dar Um Jeito(We Will Find A Way)”
……と、ここまで読んで〈おや?〉と思った方も多いはず。そう、サッカー大国であると同時に音楽大国でもあるブラジル開催なのに、地元色がやや薄いんです。セルジオ・メンデス、べべウ・ジルベルトなども同コンピに参加していますが、いやいや、せっかくならもっとモダンなご当地モノやブラジル気分に浸れる作品を聴きたいですよね!? そこでオススメ盤をズラッと並べてみましたよ! *山西絵美
【DISC GUIDE】
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▼関連作品
左から、『Brazil Beats』(New State)、『Copa Do Mundo 2014: Uma Festa Brasileira!!』(Radar)、『Football×Music=Wow!!』(ソニー)、ピットブルの2012年作『Global Warming』(Mr.305/RCA)、サンタナのニュー・アルバム『Corazon』(RCA/ソニー)、シャキーラの2014年作『Shakira.』(RCA)
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