コラム

never young beach『A GOOD TIME』 あくまで5人の音にこだわり、自身らしさを〈普遍〉にまで昇華した新作でメジャー・デビュー!

never young beach『A GOOD TIME』 あくまで5人の音にこだわり、自身らしさを〈普遍〉にまで昇華した新作でメジャー・デビュー!

あくまで5人の音にこだわり、自身らしさを〈普遍〉まで昇華した新作でメジャー・デビュー!

 盟友のSuchmosやYogee New Wavesらが作品ごとにキャリアを上げているなか、前作『fam fam』(2016年)が〈CDショップ大賞〉の関東ブロック賞を受賞したnever young beachは、3作目『A GOOD TIME』でいよいよメジャー・デビュー。本作は初作『YASHINOKI HOUSE』(2015年)から貫いてきた〈ネバヤンらしさ〉をさらに深く追求し、〈普遍〉にまで昇華させたような一枚だ。

never young beach A GOOD TIME スピードスター(2017)

 今も昔も〈メジャー・デビュー〉といえば、外部プロデューサーやゲスト・ミュージシャンを招いてプロダクションの面を強化することも多いが、彼らのアプローチはむしろ真逆。あくまで5人のサウンドにこだわり、アレンジ自体はよりシンプルにしつつも、その魅力を良い演奏と良い録音でギュッと凝縮したような印象を受ける。それは安部勇磨の歌詞にも言えることで、涼しげなハーモニーから始まる“夏のドキドキ”を筆頭に、“気持ちいい風が吹いたんです”“散歩日和に布団がぱたぱたと”など、等身大の〈良い時間〉が曲のタイトルからしてストレートに伝わるし、〈次の場所へ行かなきゃいけないよ〉〈このままでOK 楽しくいこうよ〉という、現在のアンビヴァレントな心境がそのまま歌われたような“CITY LIGHTS”も人間臭くていい。そして、そんな期待と不安を胸に抱えつつ、レーベルメイトになったくるりにも通じる軽快なロックンロール・ナンバー“SURELY”が、新たな始まりを告げるファンファーレであるかのように響き渡るのだ。本作のリリースによって、彼らはここからどこへでも行ける。

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