元メンバーの矢部浩志(ドラムス)が約8年ぶりに参加した17作目。それもあってか冒頭曲“Shooting Star”はまるで初期の名曲“It's a Beautiful Day”の如きソウルフルなグルーヴを獲得しているし、トリオ時代のダイナミズムが甦る“ハンマーロック”なんて曲も。かねてから楽曲のモチーフとしてきた郊外でのやるせない日常とそれへの愛惜の念も強まった印象で、成熟と若々しさの狭間で揺れる大人たちの歌が沁みる。