新谷洋子の場合
1. Elegia(85年『Low-Life』)
2. Restless(2015年『Music Complete』)
3. This Time Of Night(85年『Low-Life』)
4. Singularity(2015年『Music Complete』)
5. Fine Time(89年『Technique』)
6. Temptation(82年シングル)
7. Sub-Culture ※Single Edit(85年『Low-Life』)
8. Thieves Like Us(84年シングル)
9. Sooner Than You Think(85年『Low-Life』)
10. Paradise(86年『Brotherhood』)
11. Sunrise(85年『Low-Life』)
12. Tutti Frutti(2015年『Music Complete』)
13. People On The High Line(2015年『Music Complete』)
14. Face Up(85年『Low-Life』)
15. Ceremony(81年シングル)
16. Everything’s Gone Green(81年シングル)
17. Bizarre Love Triangle(86年『Brotherhood』)
●Encore
18. Love Vigilantes(85年『Low-Life』)
19. Krafty(2005年『Waiting For The Sirens' Call』)
20. Regret(93年『Republic』)
果てしないメランコリー
どうせ妄想なら徹底的わがままに!ということで、ニュー・オーダー作品の中で最愛のアルバムであり、最愛の曲“Love Vigilantes”で始まる『Low-Life』を勝手に軸にして、同作の8曲の収録曲をシャッフルしつつ(“Sub-Culture”はシングル・ヴァージョンで)、キャリアを網羅する14曲を合間に配置した。オープニングはやっぱり、5年前の〈SUMMER SONIC 2012〉公演でも冒頭を飾った曲であり、1曲目に置くしかない“Elegia”。ずばり〈哀歌〉と題された名インストである。ニュー・オーダーのデフォルトは果てしないメランコリーなのだ。
その先は、まずは傑作である最新作『Music Complete』から見ていくのが得策だと思うのだが、『NOMC15』のセットでは、同作から5曲を披露している。ジョイ・ディヴィジョン時代を合わせて40年弱のキャリアがあるバンドとしてはお手本にするべき、今を重視する健全な姿勢だと言うべきだろう。うち4曲は2016年の来日公演でも網羅した鉄板のシングルであり、これはマイ・セットリストにもハズせないし、アルバムでも『NOMC15』でも隣合わせの、“Tutti Frutti”から“People On The High Line”への流れは、崩しようがないくらい完璧。しかも『NOMC15』では、彼女の地元ロンドンでの公演とあってアルバムでも歌ったラ・ルー=エリー・ジャクソンがじきじきに参加しており、間違いなくハイライトのひとつだ。
よって“Elegia”から、そのうちの1曲“Restless”に切れ目なく繋いで、以後ひたすら聴きたい曲をセレクト。シングル・オンリーの初期の名曲群――“Ceremony”“Everything’s Gone Green”“Temptation”――は必須だし、これまた個人的フェイヴァリットである“Thieves Like Us”は、贅沢な箸休めとして挿入した。本編ラストは長年ほぼ“Temptation”で固定されているけど、ライヴでは一緒に歌いたいタイプの人間なもので、よりシンガロング度が高いように感じる“Bizarre Love Triangle”で一旦シメることにしよう。
そしてアンコールは“Love Vigilantes”でスタートし、『Low-Life』のA面とB面を逆にしてみた。残り3曲はひたすらアガるシングル曲を並べて、“The Perfect Kiss”のあの壮大なアウトロでフィナーレ――というのも悪くない気がする。ちなみにジョイ・ディヴィジョンの曲に関しては、どれもこよなく愛しているのだが、前述の〈サマーソニック〉でのアンコール然り、バーナードが歌うヴァージョンにどうも馴染めず……。ジョニー・マーが最近歌っているスミスの曲は楽しめるのに、なぜかカヴァーっぽく聴こえる。今作『NOMC15』で改めて“Love Will Tear Us Apart”と“Atmosphere”を耳にしてもその印象はあまり変わらなかったので、ニュー・オーダーの曲に限定することにした。それでまったく不満はないし、名曲は数限りなくあるのだから。