ジャズというフィールドでは、奏者が誰か、どういう演奏かが注目されがちである。そんな中、女性作曲家のみの101曲で構成されるジャズ・スタンダード・ブックにも楽曲提供するほどのジャズ作曲家の最新作である。今作はグラミー賞にノミネートされた前作に引き続き、デンマーク・ラジオ・ビッグバンドとの共演で、しかも全曲書き下ろしの新作! “LuLu”はビッグバンドらしからぬ静謐な音の重なりからのダイナミックなサックス・ソロへとつながる美しい一曲。オーケストラ用の作品も多く手がけた彼女らしい緻密で計算された響きと、ジャズの精神であるライブ感のバランスの心地よさをぜひご堪能いただきたい。