本田珠也カルテット改めタマザイル…Lが一つ多い? ILLなならず者ということだろうか。さて置き、菊地成孔のダブセプテットや八木美千依との道場、そしてジャズ化ツェッペリンのZEKと近年一筋縄では行かない仕事が目立つ彼が年齢層の異なる名うての後輩を率い至極真正面に〈JAZZ〉する。デビュー作はホーム〈ピットイン〉での実況盤。フリーとストレートアヘッド間を緊張感たっぷりに行き来し、浮遊感たっぷりにレイドバックしブルージーにキメる、流石のヴァリエーションだ。本流も亜流も極める面々が集まったからからこその説得力、特に最年少井上銘の堂々たるプレイに感心頻り。