コラム

Especia 『GUSTO』(3)

ファンシーとバブリーの間に浮かぶEspeciaの魅惑

何が先で何が後という話じゃなく、例えばNegicco奇妙礼太郎トラベルスイング楽団のコラボや、GALETTeJuice=Juiceを聴いて、アイドル・ポップ界隈におけるホーン&ギターのジャズ・ファンクディスコブラック・コンテンポラリーオリジナル・ラブ的(?)なもののごく一般的な浸透を思ったり、急激に認識のフォルムを変えたタグとしてのシティー・ポップAOR、幻想起動装置としてのバブルの意味を思ったりしていると、さまざまな意味でのエッジーなアーティストとライヴの対バンや音源で共演を果たし、ファンシーとヤンキーとバブリーの間、ゴージャスとチープの間をキラリと走り抜けるようなEspeciaの魅力的な味わいは、年長者の実体験に基づくノスタルジックな甘酸っぱさと若年者からのイマジナリーでキッチュな異国情緒の両方を併せ持ったもので、およそ現代的にフックのあるポップな諸々をいろいろ聴いていれば、どこからでもリンクすることが可能な間口の広さを備えているということに気付くでしょう。

 

▼関連作品

左から、Negiccoの2014年のシングル“トリプル! WONDERLAND”(T-Palette)、blue marbleの2013年作『フルカラー』(乙女音楽研究社)、SAWAの2012年作『ソプラノレイン』(ベルウッド)、LUVRAW & BTBの2011年作『HOTEL PACIFICA』(PAN PACIFIC PLAYA/VYBE)、grooveman SpotのミックスCD『Historical Taboo』(OCTAVE)、JINTANA & EMERALDSの2014年作『Destiny』(Pヴァイン)
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