アルバム『RUN』のリリースでやっといろいろひと段落……と思いきや、雪崩のように押し寄せる仕事にビビっております。tofubeatsです。気が付いたら年末ですけども、みなさまも師走の手前、体調などには気をつけてくださいね。一応神戸ということで関西出身かつ在住なのですが、方言強めな作品を最近いくつかゲットしましたので、そんな新譜を今回はご紹介。

Metome Dialect Dialect(2018)

まさしくタイトルが〈方言〉ではありますが、今回の3枚のなかではコテコテ感は薄い(インストなので)です。毎度流麗な楽曲を聴かせてくださるメトメさん、ちょっと前に観たライヴはうってかわってめちゃくちゃハードな仕上がりで新譜はどうなるのかな……と思ったら、こちらのアルバムはわりとリスニング寄りの内容でした。ビートがある曲も毎度素敵なのですが、“Carves”や“Harness”といった、ちょっとしたビートレスの楽曲に非常にグッときました。

 

千紗子と純太 千紗子と純太と君 FANO(2018)

CASIOトルコ温泉・neco眠るという、どちらも関西色の強いバンドから千紗子と純太がユニットを結成。事前に出てた動画の音源がスペイン語だかポルトガル語だかのポエトリーが流れてくるもので、アンビエントみたいな感じなのかな……?と思って購入したら、めちゃくちゃポップで最高のアルバムでした。トレンディーにさえ感じさせるキャッチーな仕上がりなのですがところどころグンニャリ曲がっており、このバランス感覚はとても素敵です。

 

soakubeats Crude 粗悪興業(2018)

先日某ラジオで喋る粗悪さんの声を初めて聞いたのですがめちゃくちゃコテコテの関西弁でびっくりしました。ここ1年くらい黙々と配信でめちゃくちゃいいシングル切りまくっていたdodo氏やこれまた大阪のJin Dogg氏のダイナミックな楽曲に加え、自分的に粗悪さんでいちばん好きな“倫理観0”という曲を歌っているOnnen氏、前アルバムは粗悪さんがトラックを手掛けていたMinchanbaby氏、溺死氏といった粗悪興業周辺のメンツまで参加。現時点では徳利さんの曲だけMVが出ていて、これがリード級の扱いなのもいいですね。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。自身の作品リリースのほか、ものんくる、大比良瑞希、TENDRE、NGT48、平井堅らの楽曲を手掛けています。11月28日にはニュー・アルバム『RUN』から7インチ『RUN/RIVER』(UnBORDE)がカットされるほか、向井太一の『PURE』、夢眠ねむの『夢眠時代』といった参加作品のリリースも続きますね。12月29日に開催される大阪・SUNHALLでのリリース・パーティーなど年末もいろいろ控えていますので〈tofubeats.persona.co/〉もチェックしておきましょう!