オーストラリアのサイケ・ポップ・バンド、メチル・エチルが新曲“Trip The Mains”をリリースした。同曲は2月15日(金)に4ADからリリースするニュー・アルバム『Triage』からのシングルとなっている。

メチル・エチルは西オーストラリア、パース出身のジェイク・ウェブが率いるバンド。2013年にウェブのソロ・プロジェクトとして活動を始め、当初はベッドルームでレコーディングした楽曲を発表していた。『Guts』と『Teeth』という2作のEPによってその評判を高めたメチル・エチルは、2015年にファースト・アルバム『Oh Inhuman Spectacle』をオーストラリア国内のレーベル、ドット・ダッシュから発表。同作は翌年、イギリスの4ADからリリースされ、世界での評価を高めていくこととなる。

2017年にはセカンド・アルバム『Everything Is Forgotten』を発表。シングル“Ubu”“Drink Wine”の2曲がでヒットし、豪ラジオ・チャートやインディー・シングル・チャートなどを席巻した。同年には西オーストラリアの権威ある賞、WAMアワードでベスト・アルバムやベスト・ポップ・アクトにも選ばれている。

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そんな彼らのニュー・シングル“Trip The Mains”は、華やかなシンセサイザーの音色やジェイクの中性的な歌声が80年代のニューウェイヴを思わせるサウンド。同曲のミュージック・ビデオは新進気鋭の映像作家、マット・サヴが監督を務めた。

今回の“Trip The Mains”も収録されるサード・アルバム『Triage』は、2月15日(金)に発売。日本盤CDにはボーナス・トラックとして先に紹介したEP『Teeth』の7曲が追加収録され、さらに歌詞対訳と解説書が封入される。現在iTunes Storeでアルバムを予約すると、“Scream Whole”“Real Tight”“Trip The Mains”の3曲がいち早くダウンロードできる。

メチル・エチルは同郷のケヴィン・パーカーによるテーム・インパラとも交流があり、そのサイケデリック・ポップ・サウンドには共通するものも感じられるだろう。ポンドやキング・ギザード&ザ・リザード・ウィザードらと共に、2010年代を通してオーストラリアから世界へと広がりつつある〈オージー・サイケ〉の一翼を担う存在という見方もできそうだ。2019年、要注目のバンドだと言えるだろう。