詩人・谷川俊太郎と、今やいたるところで目にするあのモノクロームのイラスト(表紙参照)を手がけるNoritakeの共作による絵本。へいわとせんそう、それぞれの状況による表情やシーンのちがいを見開きで比較して見せる。モノクロのイラストと短い言葉で構成されたシンプルな作りで、デザインの大島依提亜の仕事も効いている。たとえば渋谷のスクランブル交差点にぽつんと置いたとき、あれだけの人ごみでもおそらく多くの人がこの本とは目が合うだろう。さりげない言葉の強いメッセージに、しっかりと太い線によるイラストが、淡々として凛々しくて、ハッとする。平成がおわる。せんそうは、おわるだろうか。
たにかわしゅんたろう, Noritake 「へいわとせんそう」詩人とイラストレーターが絵本を共作、淡々として凛々しくハッとする
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