宮本浩次やトータス松本との既発曲を含むとはいえ、般若心経とド迫力の管弦打楽器とDJ大自然によるエフェクトが絡み合いながら押し寄せる“鶏と蛇と豚”をはじめ、約4年半ぶりのオリジナル・アルバムは予測不能なほどにスリリング! 櫻井敦司(BUCK-TICK)を迎えたツイン・ヴォーカル曲“駆け落ち者”なんてまさにバトルのようで(公開済みの衝撃的なヴィジュアルに偽りなし)、どちらが真に迫る歌を聴かせられるかを荒野で競っている画が浮かぶ。さらに、ディストーション・サウンドに乗せて大胆気ままに毒づくヒイズミマサユ機とのナンバーなど、とにかく好戦的でダイナミズム溢れる楽曲に奮い立つ。ジャジーなアレンジの上で狂おしい心情をこぼす“TOKYO”には初期の頃の懐かしさを感じたり。