ドラマーの沼澤尚、キーボーディストの森俊之という日本屈指のプレイヤーと80年代のプリンス界隈を支えた米人ミュージシャンとが融合した6人組バンド、NOTHING BUT THE FUNK(以下、NBTF)。彼らが2020年1月14日(火)にBillboard Live TOKYO、同16日(木)にBillboard Live OSAKAで来日公演を行う。しかもスペシャル・ゲストとして、さかいゆうの参加も決定。プレミアムなライヴになること間違いなしの本ツアーを前に、バンドの歴史を振り返ってみよう。
NBTFがスタートしたのは87年。LAに留学していた沼澤が、エディ・M(サックス)、カール・ペラーゾ(パーカッション)、レイモンド・マッキンリー(ベース)という当時プリンスやシーラ・Eのバンドで演奏していた面々と知り合うことで前身バンド、13キャッツが誕生した。活動していくなかで、シーラ・Eのメンバーでもあったネイト・マーセロー(ギター)、現在アル・マッケイのもとで腕を揮うスティーヴ・バクスター(トロンボーン)も加わり、96年までに最終作『Another Shining Day』を含む数作をリリース。日本ツアーも定期的に行うことで、この国のリスナーからも親しまれてきた。
2000年に沼澤は帰国し、以降はTHETRE BROOKや大貫妙子ら名立たるアーティストのグルーヴを支える存在となった。同年には佐藤竹善が行った武道館公演のバックを13キャッツが務めたことで、NOTHING BUT THE FUNKに派生。同じ頃に、沼澤とはスガシカオのバンド、Shikao & The Family Sugarの仲間であった森も加入し、ここに日米混交のスーパー・ファンク・グループが生まれる。
彼らの魅力はなんと言っても、手練れのプレイヤーが紡ぐ超ゴキゲンなグルーヴ。プリンス流儀のミネアポリス・ファンクはもちろん、ゴスペルやソウル、ヒップホップまでリズムの豊潤な血脈を感じずにはいられない(そして、思わず身体中で反応せずにはいられない)演奏は音楽ファンなら、是が非でも体感したいところだ。
さらに今回の来日は、2017年のNBTFジャパン・ツアー大阪公演に参加したことで、絶賛を浴びたシンガー・ソングライターのさかいゆうが東阪の両ライヴにゲストで登場。前回は、さかいの楽曲にほかのナンバーを合わせるなどマッシュアップ的なアレンジでも楽しませてくれたようなので、今年もイロイロと期待できそう。2020年の踊りはじめには、これ以上ないほどうってつけの本公演。6+1=黄金の7人によるファンクネスに身も心もノリたい。
LIVE INFORMATION
NOTHING BUT THE FUNK featuring さかいゆう
2020年1月14日(火)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 7,900円/カジュアルエリア 6,900円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら
2020年1月16日(木)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 7,900円/カジュアルエリア 6,900円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら
■メンバー
エディ・M(サックス/ヴォーカル)
カール・ペラッゾ(パーカッション)
沼澤 尚(ドラムス)
レイモンド・マッキンリー(ベース)
スティーヴ・バックスター(トロンボーン)
ネイト・マーセロー(ギター)
森 俊之(キーボード)
さかいゆう(ヴォーカル)