ジェイソン・イズベルが2020年1月13日(月・祝)、Billboard Live TOKYOで来日公演を開催する。
アメリカン・ルーツ・ロックの〈いま〉を担う、と言っても言い過ぎではない実力派シンガー・ソングライターのジェイソン・イズベル。グラミー賞では、2016年と2018年の2回受賞しており、各年〈最優秀アメリカン・ルーツ・ソング賞〉と〈最優秀アメリカーナ・アルバム〉の2部門で受賞、計4賞を獲っている。
そんな輝かしい経歴の持ち主であるイズベルは、米アラバマ州グリーン・ヒルに生まれ、アラバマ北部で育った。幼少期から家族に楽器演奏を教わり、マンドリンも演奏していた。カントリー、ゴスペル、ブルーグラス、そして米南部のロックを聴いて育ち、学生時代にはトランペットやフリューゲル・ホルンも演奏したマルチ・プレイヤー。
イズベルは2001年にジョージア州のオルタナティヴ・カントリー/サザン・ロック・バンド、ドライヴ・バイ・トラッカーズに加入し、ギタリスト/ソングライターとして活躍した。2006年の出世作『A Blessing And A Curse』にも携わり、メンバーのショナ・タッカーと結婚もしたが(その後離婚)、2007年には脱退。以降はソロ・アーティストとして、アメリカーナ・シーンを代表する音楽家となっていく。
デビュー・アルバムは2007年の『Sirens Of The Ditch』。2012年にはオルタナ・カントリーを代表するシンガー、ライアン・アダムスのツアーでサポートを務めるなど、全米にその名を知らしめていく。
出世作となったのは、2013年の4作目『Southeastern』だ。全米インディー・チャートで5位、ビルボード・ロック・チャートで7位を記録した。2019年12月現在の最新スタジオ・アルバムは『The Nashville Sound』(2017年)。両作とも名プロデューサー、デイヴ・コブが手掛けており、アメリカーナの世界で活躍するSSW/フィドル奏者のアマンダ・シャイアスが参加している。なおシャイアスはイズベルの妻で、今回の来日公演にも出演する。
ちなみに、『The Nashville Sound』とその前作『Something More Than Free』(2015年)は、カントリー、フォーク、ロック・チャートの3つで1位を獲得しており(『The Nashville Sound』はインディーでも1位なので4冠)、そのことからもアメリカでの評価の高さは伝わるだろう。
イズベルの魅力は、詩的な歌詞と渋みと甘みの効いた、地味深い歌声。なにより、これぞアメリカーナ、と言うべき歴史性を感じさせる、シンプルかつ味わい深いソングライティングと親しみやすいメロディーだ。彼の豊穣な音楽は、アメリカーナ人気が高い日本のリスナーの心に沁み入るものだろう。
また、最近は話題の音楽映画「アリー/スター誕生」(2018年)に楽曲提供をしたり、シェリル・クロウの新作『Threads』(2019年)収録曲で、ボブ・ディランのカヴァー“Everything Is Broken”にフィーチャーされたりと、引く手あまたの大活躍を続けている。
これまで4作ものライヴ・アルバムを発表していることからもわかるとおり、イズベルはパフォーマーとしても名高い。深く、慈しみを感じさせる歌声とアメリカーナ・サウンドは、ぜひ生で体感してほしい。
アメリカーナ/ルーツ・ロック界の輝かしき才能、ジェイソン・イズベル。初登場となるBillboard Liveでの貴重な演奏を、どうぞお観逃しなく。
LIVE INFORMATION
ジェイソン・イズベル
2020年1月13日(月・祝)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 15:30/開演 16:30
2ndステージ 開場 18:30 /開演 19:30
サービスエリア 9,500円/カジュアルエリア 8,500円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら
■メンバー
ジェイソン・イズベル(ヴォーカル/ギター)
アマンダ・シャイアズ(ヴォーカル/フィドル)