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1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。

「2009年に京都の大学の軽音楽部にて谷井、富永、大橋の3名で結成しました。当初はベース、ドラム、ギターのスリーピースロックバンド編成であり、3人それぞれが曲を書きボーカルを取るスタイルでした。音楽性も現在とはかなり異なるもので、形容するならばオルタナプログレといったところでした。2011年に國府が加入し、シンセサイザーとリズムループを中心とした現在の音楽性にだんだん変わっていきました」

2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?

「バンド名の借用元であるJoy Divisionのダークな音像には、バンド開始当初から一貫して影響を受けていると思います。日本の音楽では、メンバー編成が似ていることもあって、SEKAI NO OWARIをひとつのロールモデルのようにしている部分があります」

3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?

“HAPPYEND”

「もともとは〈ステッカー+ダウンロードコード〉という形態のシングルとして2012年に発表した楽曲ですが、そのバージョンとは全く別ものになっています。

今回のバージョンは、サウンド面ではWashed Outの『Paracosm』的なエスケーピズムを表現しようと試みています。

歌詞はSNS時代のディスコミュニケーションと、フェイクであり続けることの痛みについて歌っています」

4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?

「近年、宅録音楽の延長上にありながら往年のポップスの影響を感じさせる楽曲をSoundCloud等のメディアで発表するムーブメントがあり、彼らの音楽はtiny popと呼ばれています。

mukuchiはその中でも楽曲のセンスが素晴らしく、我々も注目しています。(昨年のライブではThe World Will Tear Us Apartにサポートメンバーとして参加してくれました)」

 

5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?

「大橋(Gt.)は最近、佐々木伶というシンガー・ソングライターのプロデュースを手掛けているのですが、佐々木が教えてくれたLIM KIMは伝統音楽とベースミュージックを融合させたようなサウンドで、アジア人女性としてのアイデンティティを表現しており衝撃を受けました」

6. ライヴやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。

「2月8日(土)に下北沢WAVERにてリリースパーティ東京編を予定していますが、それ以降もアルバムを携えて色々な街や会場でライブがしたいです。最近のライブではサポートにサックスのメンバーを入れたりと試行錯誤中なのですが、それ以外にも他のミュージシャンとの共作などコラボレーションをやっていきたいです。現在進行中のプロジェクトもあるので楽しみにしていただけると嬉しいです」

 

最後のコメントにあるように、2月8日(土)に『Let’s Get Lost』のリリース・パーティーが東京・下北沢WAVERで開催されます。関西で活動している彼らの貴重な東京公演であり、For Tracy HydeやLaura day romanceなどの注目バンドも出演します。この機会をぜひお観逃しなく!

 


LIVE INFORMATION
The World Will Tear Us Apart 『Let’s Get Lost』Release Party
2020年2月8日(土)東京・下北沢 WAVER
開場/開演:18:00/18:30
共演:Banana Collection/ARAM/Laura day romance/For Tracy Hyde/The World Will Tear Us Apart
前売り/当日:2,500 円(いずれもドリンク代別)
★詳細はこちら

 

RELEASE INFORMATION

The World Will Tear Us Apart Let’s Get Lost automatic au go-go(2019)