こんにちは、TOWER DOORSスタッフです。
年が明けて2020年になり、とうとう〈2010年代〉という時代の幕が下りました。振り返ってみれば2010年代は、テクノロジーの進歩もあり、表現の変化やジャンルのクロスオーヴァー化など、大変刺激的な10年間だったと思います。
さらに、音楽の流行の変化も激しかったと感じています。例えば、チルウェイヴやベッドルーム・ポップの潮流や、R&Bやヒップホップがメインストリームの中心になったこと……。今回は、そんな時代だからこその音楽を作る関西のバンドに登場してもらいます。
なお、いままでメール・インタビュー〈6つの質問〉を行ったアーティストの楽曲は、下の再生リストにまとめてあります。ぜひご活用ください。
今回の主役は、“HAPPYEND”を提供してもらったThe World Will Tear Us Apartです。
The World Will Tear Us Apartは2009年に京都で結成されたバンド。彼らが紡ぐサウンドは、インディー・ロックからR&Bまで、多様なジャンルを彼らなりに消化し、表現したポップス。その〈ポスト・ジャンル〉な音楽には、どこか悲しげなフィーリングやメランコリー、儚さが潜んでおり、その重層的で複雑な表現はとても魅力的です。
The World Will Tear Us Apartは2013年にファーストEP『Teenage Jesus And Casualties』をBandcampでリリースしました。その特異なサウンドは、多くのインディー・ファンを魅了。
それから6年後、結成10年目の2019年12月に待望のファースト・アルバム『Let’s Get Lost』を発表し、彼らのカムバックを密かに期待していたファンを喜ばせました。同作は、まるで2010年代を包括するようなサウンドでありつつ、2020年代の新たな始まりも予感させる作品です。
そんなThe World Will Tear Us Apartを〈6つの質問〉から紐解いていきましょう。